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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico23其は天に座す竜を守護せし鉄壁の暴風〜Chevaliel〜
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っていた
神器
(
ロストロギア
)
はすべて正常稼働していたし、アイツらも訳の解らない時代や次元に飛ばされることなくホームに戻って来られた。それは幸運じゃないか?」
「・・・・馬鹿みたい」
2人の会話の通り、3小隊のメンバーが乗っていた旗艦“ラレス・ドメスティキ”は 2時間先の未来へと飛ばされていた。転移先はシュヴァリエルとアイリが到着した無人世界とはまた別だが、こことは割と近い無人世界。しかし全員がミイラ化、もしくは白骨化していて、“ドメスティキ”は転移前と変わらない状態だった。純粋な人間だけが急速に成長し、そして果てた状況だった。
「・・・ああ、馬鹿みたいだな。人間は脆い。俺やお前は何百年と生きようと変わらないのにな」
「・・・アイリは・・・普通に成長して普通に死にたいね。時間に取り残されるのはやっぱり嫌だしね」
「あっそ。・・・ま、そんなことはどうでもいいさ。あの2人も直にどっかの次元世界で見つかるだろ。うちのメンバーや有志諸君が次元世界に散って捜索しているしな。先に転移門に入ったドメスティキが2時間先の未来。最後に入った俺とお前が1時間先の未来。その狭間に入ったあの2人も似たようなもんだろ」
「だと良いね。・・・ふわぁ。アイリ、寝足りないからもう1回寝ようっと。あ、そうそう。起こすと許さないか――」
「シュヴァリエルさん! ドラゴンアイズから報告です!」
アイリが与えられた自室へ戻ろうとしたその時、1人の青年が忙しなく駆け寄って来た。その青年の報告書データを貰ったシュヴァリエルは「おい、待て、アイリ」ガシッと小さなアイリの体を鷲掴んだ。当然、「やめてってこういう掴み方!
淑女
(
ダーメ
)
のエスコートもまともに出来ないの!?」ってぎゃあぎゃあ喚き散らす。
「何が淑女だ、ガキが。・・・子供の内の1人を発見した。発見場所は第22管理外世界ミルマーナ。だが、どうやらソレは自身や相手への強制転送能力を持っているようだ。世界を渡って逃走しているわけだ」
「回収をアイリにも手伝わせるわけ?」
「そういうわけだ。お前はアールヴヘイムであの2人と関わっていただろ」
「偶然なんだけどね。アンタの部屋でのんびりしてたらいきなり空に投げ出されて、とりあえず空を飛んでたら目の前に急に現れて落下し始めたから助けただけ。だから名前も知らない・・・。だけど、ここに連れて来てもいいなら、友達になりたいって思うけどね」
「おまえ以上に貴重な存在だ。友達どころか使用人になるかもな」
「いいよ、それでも。話が通じる相手なら誰でもね」
こうしてシュヴァリエルとアイリもまた、アールヴヘイムより消えた少年少女を確保するために動きだした。
†††Sideヴィータ†††
久々にあたしらの前に姿を見せたリン
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