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1.東方神無異伝
幻(現)想郷 完成!

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前にあった幻想郷の説明も兼ねて、やっと泣き止んだ紫。

紫「ごめんなさい、恥ずかしいところを見せてしまったわね。」

白「構わないよ。」

白夜はというと、抱いていた猫のような警戒心は、今では綺麗さっぱり消えて犬のように懐いている。

白「ねぇゆかり、俺、幻想郷を再現してみたい。

俺思うんだ、きっと幻想郷に行くためにここにきたんだって。

だから、再現させてよ、ゆかり。」

紫「出来るのかしら?」

白「破壊と創造は得意分野だ。」

ふふん、と胸を張って答える。

紫「そう、それじゃあお願いしようかしら。」

白「おう、任せとけっ!」

白夜は早速取り掛かる。

しかし、紫がちらりと見て、見たのは己が扱っていたスキマだった。

自分の側にいる子供が、自分と同じ能力が扱えていることに驚く紫。

しかし、星を造ろうとしている時点でそんな事は造作もないか、と呆れながらも見守っていた。




白「あとは??????と繋いで????よし、できたっ。

ゆかり、入ってみなよ。

たぶん、形だけなら出来たからさ。」

紫「えぇ、それじゃあお邪魔します。」

中に入ると、懐かしい幻想郷の姿が現れる。

生き物はいないが、紛れもなく幻想郷であった。

白「ゆかりの話を基にして造ってみた。

もちろん、結界だってある程度は張ってある。

どうかな?」

今まで殆ど無表情であった白夜が照れ臭そうに笑う。

紫は生暖かな笑みを浮かべ、白夜を抱きしめた。

紫「〜〜〜〜ッ??!!」

紫は萌えた。

白「ゆかり?

また泣いてるのか?」

紫「いいえ、可愛いなって思っているだけよ。

大丈夫??????。」

白「かあいくないもん。」

ぶぅっと反応する白夜。




しばらくそのままだったが、次第に白夜はうつらうつらとし始めてくる。

白「ゆかり????つかれた??????。」

眠いのを堪えて、最後の力を振り絞る。

白夜が手を打つと、ボフッと白い煙が上がる。

煙が晴れて、そこにいたのはーーー

紫「あら、小さくなってるわ」

白夜と同じくらいの背をした、幼女 ゆかりん☆だった。

白「ゆかり、おやすみ????????。(スヤァ」

小さくなった紫は、白夜が力尽きて眠ってしまった事により、とり残された。

そして、少しして紫の叫び声が虚しくこだました。
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