幻(現)想郷 完成!
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前にあった幻想郷の説明も兼ねて、やっと泣き止んだ紫。
紫「ごめんなさい、恥ずかしいところを見せてしまったわね。」
白「構わないよ。」
白夜はというと、抱いていた猫のような警戒心は、今では綺麗さっぱり消えて犬のように懐いている。
白「ねぇゆかり、俺、幻想郷を再現してみたい。
俺思うんだ、きっと幻想郷に行くためにここにきたんだって。
だから、再現させてよ、ゆかり。」
紫「出来るのかしら?」
白「破壊と創造は得意分野だ。」
ふふん、と胸を張って答える。
紫「そう、それじゃあお願いしようかしら。」
白「おう、任せとけっ!」
白夜は早速取り掛かる。
しかし、紫がちらりと見て、見たのは己が扱っていたスキマだった。
自分の側にいる子供が、自分と同じ能力が扱えていることに驚く紫。
しかし、星を造ろうとしている時点でそんな事は造作もないか、と呆れながらも見守っていた。
白「あとは??????と繋いで????よし、できたっ。
ゆかり、入ってみなよ。
たぶん、形だけなら出来たからさ。」
紫「えぇ、それじゃあお邪魔します。」
中に入ると、懐かしい幻想郷の姿が現れる。
生き物はいないが、紛れもなく幻想郷であった。
白「ゆかりの話を基にして造ってみた。
もちろん、結界だってある程度は張ってある。
どうかな?」
今まで殆ど無表情であった白夜が照れ臭そうに笑う。
紫は生暖かな笑みを浮かべ、白夜を抱きしめた。
紫「〜〜〜〜ッ??!!」
紫は萌えた。
白「ゆかり?
また泣いてるのか?」
紫「いいえ、可愛いなって思っているだけよ。
大丈夫??????。」
白「かあいくないもん。」
ぶぅっと反応する白夜。
しばらくそのままだったが、次第に白夜はうつらうつらとし始めてくる。
白「ゆかり????つかれた??????。」
眠いのを堪えて、最後の力を振り絞る。
白夜が手を打つと、ボフッと白い煙が上がる。
煙が晴れて、そこにいたのはーーー
紫「あら、小さくなってるわ」
白夜と同じくらいの背をした、幼女 ゆかりん☆だった。
白「ゆかり、おやすみ????????。(スヤァ」
小さくなった紫は、白夜が力尽きて眠ってしまった事により、とり残された。
そして、少しして紫の叫び声が虚しくこだました。
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