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EVANGELION ANIMA〜もう1つの可能性〜
伍話 見知らぬ記憶(2)
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ない。
「…第1発令所修理した方が安いんじゃない?」
使徒により破壊された第1発令所はモニターが壁ごとやられたがコンソールや周辺の機器は無事だったのでモニターなしのオペレートなら可能だった。
「はい。ですので第1発令の機器をここに移すつもりです」
造りはほとんど同じなのでそれが最良だろう。時間は掛かりそうだが仕方ない。今のNERVは一円でも惜しい状態なのだから。
ミサトは辺りを見回す。
「日向君、青葉君ちょっちいい?」
なんとか使用可能な最上階で仕事をしているマコトとシゲルが振り替える。
「葛城さん、どうかしたんですか?」
「いや〜ちょっち聞きたいことがあってね」
少し顔が引き吊っているように思えた。
『怪しい』
二人は思った。ミサトは『ちょっち』や『〜よん♪』などおちゃらけた言葉を使うことが多い。(仕事は別)
それは素の状態で、無理に使えば妙な違和感を感じる。
親友のリツコや加持にも『嘘をつくのが下手』と言われていた。実はセカンド・インパクトの体験が原因だったりするのだが……
「聞きたいことですか?」
そんなミサトを気遣ってなるべく笑顔で聞き返すシゲル。彼のコミュニケーション能力は少々ずれた人の多いNERV内でもかなり高いといわれている。(原作では名前を一回も呼ばれなかったが)
「ええ。最近よく眠れなかったり目眩がしてへんな光景が頭に浮かんだりしない?」
「そうですね、眠れないことはありますけど…」
健康チェックか何かなのかとマコトは一瞬思った。しかし、この前健康診断をしたばかりでその時は何も異常はなかったはず。(極度の睡眠不足を除けば)
「なら変な夢見たりはしない?」
気がつくとミサトの顔は、真剣そのものに…しかも急接近していた。
(な、こんな近くに葛城さんの顔が…ヤバイ)
憧れの上司(美人)の顔がこんなに近くにあるのだ、男としての理性が保てなくなるのは仕方がないだろう。(笑)
「あっ、ごめん」
そんなマコトに気づいたのか顔を遠ざけるミサト。
ここら辺のことについては常識を持っているようだ。
「い、いえ。…ゆ、夢見ますよ。少々グロイのを」
「…どんな夢?」
ミサトやマヤが見た夢はグロイとまではいかない。感じ方は人それぞれだが。
「空飛ぶ白いウナギ…」
「へ?」
白いウナギ?なんじゃそりゃ、たしかにウナギはウネウネしていてキモイけど…ミサトは後ろに立っているマヤの方を向くが彼女も首を傾けている。
「あっその夢なら俺も見ました」
先程から黙っていたシゲルが手を挙げながら言う。
「え?同じ夢を?」
「はい。はっきりとは覚えてないんですが、さっきマコトがいってた白いジオフロントの上空を舞うウナギみたいな奴と巨大な白い天使(?)、あとは…大量のオレンジジュース?」
言っていることがメチャクチ
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