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極短編集
短編91「適応職種斡旋します」

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 僕は仕事を探しに、職業案内所に行った。

「まずはこのご登録シートに記入下さい」

 と、職員に言われ記入した。

「ご記入ありがとうございました。では、案内があるまでしばらくお待ち下さい」

 そう職員に言われて待つ事にした。待っていて分かった事があった。この職員案内所は熱い。つまり活気に満ちていた。

「やった!その仕事したかったんですよ」

「私、明日からすぐに働きます!」

 あちこちの窓口から声が聞こえた。

「それでは、希望の職種をご案内します」

 僕は職員に呼ばれた。窓口で説明を受けた僕は思わず……

「やった!」

 と、声が出てしまった。僕は理想の職種を見つける事が出来たのだ!
 窓口をあとにし、出口へ歩いて行くと、さきほど窓口で喜んでいた人達がいた。どうやら二人はカップルのようだ。

「ねえ決まった?」

「ああ!決まったよ。そっちは?」

「私は明日からプリンセス!」

「俺はやりたかった宇宙海賊だ!」

 二人は嬉しそうに腕を組んで歩いていた。そうそう僕の職種だか……



 闇の帝王に決まったのだった。

おしまい

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