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小学時代を思い出そう!
「雨とワンピース」

[8]前話
 僕の小学時代の話しだ。
 梅雨の時期。雨に濡れるのに、わりかし可愛いスカートを、女の子達は履いていたように思う。
雨が上がった曇り空。

「ねえねえ、何してるの?」

 僕が公園で遊んでいると、自転車に乗ったミーが通りかかった。

「銀玉鉄砲」

「私もする!」

 ミーはスタンドを降ろして自転車を停めた。梅雨の時期の公園は、あちこちに水たまりが出来ていた。僕はブランコの手すりに、小石を並べてそれを的に撃っていた。

「こうかな?」

 ミーは僕の銀玉鉄砲で小石を狙った。またパラパラと雨が降ってきた。これぐらいの雨ならと、僕らは遊んだ。
 夢中になって遊んでいると、ふと側にいたミーのスカートに目がいった。ミーは白のワンピースを着ていた。
 雨の時期。泥はねを考えたら、白のワンピースなんてと思うが、梅雨の時期だからこそ、華やかな色や服にしていたのかもしれないと、今にして思う。
 そうそう、なぜ目がいったかというと……ワンピースが透けていたからだ!
 霧雨で、しっとりと濡れたワンピース。夢中で銀玉鉄砲を撃ってるミーは気づいているのだろうか?見ていると、なんかこっちが恥ずかしい気持ちになった。

「ねえねえ、当たった!!」

 と、ミーがこっちを見て喜んでいる。透けたスカートからは、パンツのリボンが見えていた。我慢できず……

「ねえねえ、透けてるよ」

 と、僕が言うと……

「えへへへ」

 と、言ってワンピースの裾を引っぱった。透けてたパンツは見えなくなったが……胸も透けていたのだった!さすがにそれはミーに言えず、ドキドキしながら銀玉鉄砲を撃つと……

「ミズキ、全然当たってないよ!」

 と、言われたのだった。小学校5年の時の記憶だ。

おしまい

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