暁 〜小説投稿サイト〜
小学時代を思い出そう!
「水たまりの掃除の仕方」

[8]前話 [2]次話
 僕の小学時代の話しだ。

◇◇◇

 プール開きまでの時期、晴れたら校庭で体育だった。とはいえ梅雨の時期、連日の雨で校庭はドロドロだった。
 当時の校庭は、1日ではダメだったが、2日くらい晴れなら乾いていた。とは言っても、アチコチに水たまりは残っていた。
 校舎の影になるところには、どうしても水たまりが残ってしまっていた。僕らはそれを避けて体育をした。
 小学校6年になると、放課後に学校のアチコチの掃除当番をした。その中に校庭の水掃きが入ってきた。

「じゃあ、ホウキで水たまりの掃除をしよう!」

 と、担任の先生が言った。

「え〜!埋めた方が早いよ〜」

 と、僕らは言った。実は、先生は、色々と水たまりをなくす為に試したらしく……

「この方法が、一番なのよ〜!!」

 と、言って掃除の方法を伝授し始めた。
 僕らは竹ボウキを手に、水たまりに集まった。日陰でなかなか乾かない水たまり。ランニングをすると、ちょうど邪魔になっていたのだ!

「いい?竹ボウキを横に寝かせて。水を陽の当たるところへ流すのよ」

 と、先生は言った。僕らは竹ボウキを横に寝かせ、水たまりの水をかき出した。

シャーッ!

 と、いう音と共に水が外へ広がった。かき出した水を陽の当たる所へ、どんどんおいやった。水は日向に入ると、陽に当たり、乾くと同時に地面に吸い込まれていった。

「早え〜!」

 僕らから静かな歓声が上がった。僕らは、さらに分担した。
 水たまりの水をかき出す奴。
 かき出した水を、陽の当たるほうへ持っていく奴。
 掃除の班は6人だったから、2人づつ3箇所に分かれて行った。
 とにもかくにも、あっと言う間だった!校庭の、あちこちにあった水たまりが、あれよあれよと消えていった。
 次の週だったか?月曜日の朝の集会の時に校長先生から……

「6年生が、こんな方法で水たまりをなくしています」

 と、竹ボウキ片手に話す姿に、得意な気持ちになったのだった。

おしまい

[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ