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異世界系暗殺者
想いの時間(2016/05/16 一部修正)
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チューン》って――」


俺が調律(リンク・チューン)と言うと、神崎がまた湯気が出そうな程顔を赤らめた。あれ?この反応から察するに、もしかして神崎は調律(リンク・チューン)の意味を知ってる?


……あっ!そういえば、この世界にもエア●ギアは存在するんだった!!神崎も読んだことがあるなら、ヤバい!ここに帰って来るまで過程でも調律(リンク・チューン)の説明は省いてたから、いきなり調律(リンク・チューン)の話をしたら絶対に誤解される!!


「か、勘違いはすんなよ!俺、脈拍を計るだけでも調律(リンク・チューン)できっから、手首か首筋に手を添えさせてくれるだけでいいから!だから、その、なんだ―――」
「わ、分かったからそれ以上言わないで……」


俺と神崎はそこまで言うと、互いに俯いてしまった。いや、俺としては神崎と本当の意味での調律(リンク・チューン)をできたら嬉しいけど、相手の気持ちとか無視してできることでもないからな。


「……んじゃ、パーツ取って来るわ。靴のサイズだけ教えてくんない?」
「うん。サイズは―――」


俺は神崎から靴のサイズを聞くと、A・Tのパーツ一式を置いてある工作室へと向かった。……ってか、俺は何やってんだ!らしくねぇ!!

そんなことを考えながら、工作室でパーツ一式と工具一式を手にすると、俺は神崎の待つリビングへと戻った。


「悪い。待たせた」


俺はそういうと、ロングソファーに座っている神崎の隣に移動し、テーブルに工具一式とパーツ一式を置くと、腰を下ろした。


「んじゃ、調律(リンク・チューン)しながら組むから脈取らせて貰っていいか?」
「うん」


俺の質問に答えると、神崎は目を閉じて顔を上げてきた。……あれ?これってもしかして、首筋に手を添えていいってこと?


「………?イッキ君?」
「……あっ、悪ィ」
「んっ」


俺が一瞬固まってしまったことで神崎が声を掛けて来て、俺は慌てて神崎の首筋に手を添えた。ってか、神崎の肌白くて綺麗だ。あと、触れた時に漏れた声が色っぽい感じが………。

って、俺は一体何考えてんだ!?今は調律(リンク・チューン)に集中だ!いや、寧ろ調律(リンク・チューン)終了後も忘れろ!!……よし、落ち着いた。俺、落ち着いたよ。

そんな訳で、改めて俺は調律(リンク・チューン)に入った。指先から伝わってくる神崎の脈拍から、調律(リンク・チューン)に必要なリズムを読み取り、人差指でパーツ一式を置いているテーブルをトントンと叩く。

そして、瞬く間。正に一瞬の内に俺はA・Tを組み上げた。俺は神崎の首筋から手を離し、口を開いた。


「できたぞ、神崎」
「え、もう?」
「おう。目開けて、
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