続・ タルカスと戦ってるジョナサンの視界はきっとこんな感じ
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
る。そうやって愚者が時間を稼いでる間に遠距離系の攻撃で・・・・と考えていた、その時。
「なら・・・・・オラァ!!!!」
「ッ、星の白金!!!」
オッサンが雄叫びと共に何かをし、その瞬間に寒気を感じた俺は咄嗟に後ろに来た何かを掴んだ。それは・・・・・。
「な、何じゃ、こりゃ・・・・。」
オッサンの使うデカいランスと、それを持つオッサンの腕。
それが、俺の背後に現れた『武器庫空間』の入口から突き出ていた。
「有り得ねぇ!! オッサンは今俺の正面に「貰ったあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ぐぉっ!?」
オッサンの方を振り向いた瞬間、制御が緩んでいた愚者を吹き飛ばしたオッサンのメイスがそのままの勢いで俺にぶち当たった。
『き、決まったあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!! タルタス選手のメイスがついに、ヨシュア選手を吹き飛ばしたあぁぁぁぁぁぁ!!!!』
衝撃と痛みに頭が揺れ、視界が霞む。司会者が何やら叫んでるが、それもよく聞こえねぇ・・・。
「クソが、愚者で防御してこれかよ・・・。」
「クソがって言いてぇのは俺だよ。あの一瞬でワンコを引き寄せてガードするとはな。」
お互いに最初のように向き合ってはいるが、正直有利なのはオッサンの方だ。
オッサンの攻撃をマトモに喰らった俺は、ダメージだけじゃなくて体力まで奪われてる。おまけに、さっきの現象が未だに理解出来ねぇ・・・。
「何にせよ、アレを解決しないことには勝利は・・・・危ねぇ!!?」
俺に向かって突っ込んでくる何かを躱す。それは俺を囲むように作られた多数の『武器庫空間』の入口から飛び出た分銅付きの鎖だった。
「有り得ん!! 作れる入口は1個のはずじゃあ・・・。」
「成長したってことよぉ!!!」
怒号と共、鎖を断ち切って飛んできたバトルアックスを跳んで躱す。
だが、それは失敗だった。
メキッ・・・
「ぐお・・・!?」
空中で身動きが取れない俺の鳩尾に突っ込んだのは、分銅付きの鎖。
「が・・・・・くそ・・・・。」
悔し紛れにそれを掴んで引っ張る。すると、
「おわっ!?」
焦ったような声が聞こえ、そちらを向く。
そこには慌てたように自分のそばに作られた『武器庫空間』の入口から手を引き抜くオッサンがいた。
「あぁ、成程・・・・。」
解けた、オッサンの攻撃の謎が!
「オッサン、アンタ複数の入口を作って、しかもそれがすぐ近くにあるように一瞬でそれぞれを移動出来るんだろ?それで『武器庫空間』に手を突っ込んで、武器を引っ掴み、俺の背後に作った入口から奇襲してきたんだ。違うか?」
「・・・・・。」
「ダンマリか。まぁいい、手口が分かったら通用しねぇぜ?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ