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ウイングマン スキャンプラス編
■3■ 捜索
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に怪しすぎる……」
活気は感じられないが機械が動いているのだ。何かに使われていることだけは確かだ。のしかし、入り口を調べたが扉が閉じられている。地上からは入るすべがなかった。
「リーダー、上に扉がありましたよ」
桃子は屋上を指差した。
入り口があるのならそこから入るしかない。
「チェイン……」
変身しようとする健太を制して、桃子は健太に抱きついた。
「ちょ、ちょっと……」
桃子の行動に動揺するがそれが勘違いだとすぐにわかった。
「まだ変身するのは早いですよ。飛ぶだけだったら私がいれば大丈夫です!」
そう言うと健太を捕まえたまま飛び上がった。
「わ、わ、わ〜っ」
いきなり体が宙に持ち上げられたのと桃子の胸がお腹辺りに当たるのを感じて、少しばかり慌てたが、それも一瞬だった。
「はい、着きましたよ」
健太としてはもうちょっと長くてもよかったかな、とも思ったがそんな素振りを見せるわけにはいかない。
「そうだね、とりあえず中に入れるかな?」
屋上に飛び出た入り口に手をかけ、ドアノブを回してみた。
ガチャガチャ。
「あ、開いた……」
不用心なのかそれとも罠なのか、健太は用心をしながら、なるべく音をたてないように静かにドアを開けた。
「いくぞ。敵が何をしてくるかわからないから、注意をして」
後に続く桃子にも注意を促した。
迂闊に行動できない。
だいたいライエルたちがどういう理由でくるみを狙っているのか理由がわからないのだ。

階段には電気がついていない。真っ暗だ。
さすがに電気をつけるわけにはいかないので、慎重に一歩一歩歩みを進めた。
罠だとすれば階段を降りる最中にも何かをしかけてくるはずだ。
しかし、何も起きることなく2人は階段を降り切った。
「単なる不用心なだけか……」




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