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ウイングマン スキャンプラス編
■3■ 捜索
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を読み取ることができた。
そして、スキャンプラスだ。
ポッドの上に被さるように抱きつくと体を上下に動かし始めた。
スキャンプラスのお腹が白い光を発し、裸の美紅をぼんやりと照らした。
その動きに合わせて微電流のようなものが流れ、気を失っているはずの美紅もピクピクと動いて反応している。
「よし、いいぞ」
スキャンプラスが動くと美紅の身体的な情報が次々にヴィムの端末に集まってくる。
「この仮設研究所でできることは限られているのに、なかなか優秀じゃないか」
ヴィムは美紅の情報を見ながら満足げな笑みを浮かべた。
そして、くるみの方のポッドを見た。
完全に一糸まとわぬ全裸にされてポッドの中で眠らされている。
そして、モニタの上に出ているカウンターの数字を見た。
「しかし、ウイングマンがいつくるとも限らない。急いだ方がいいな」
美紅はある程度の基本情報を得ることはできた。まだ中途半端だが、今回の目的はアイドルの調査だ。くるみを調べなければ本末転倒だ。
ヴィムはスキャンプラスに新たな指示を出した。
「そいつはもういい。こっちの女をスキャンしろ」
スキャンプラスは美紅のポッドからくるみのポッドに移動した。
そして、美紅のときと同じようにくるみのポッドに抱きついて体を上下させた。
ヴィムのモニタにはスキャンプラスが読み取ったくるみのデータが次々と送られてくる。
しかし、それよりも美紅のデータが気になっていた。
「こんな小娘に手こずっていたのか……」
スキャンプラスの方をチラと見た。
「やっぱり、こいつがウイングマンに勝てるとは思えないな」
独り言だったがスキャンプラスにその声が聞こえた。
戦いではいいところ見せれなかったが、データのスキャンに関しては自信があったし、自分が役に立てている感触を得たので、平常心に戻ることができた。
「私は戦闘用じゃないですからねー!オッケーオッケー。急いでデータ集めますよー!」
そう言うと今までよりも激しくし体を上下させた。



3.
桃子が怪しいと言った建物の前に着地すると健太は一旦変身を解いた。
ウイングマンは変身できる時間に限度があるからだ。
桃子も着地して建物を見上げた。
「やっぱり、こんなビルなかったですよ。私、今朝もこの近く通っているんですから!」
桃子の自信満々に言い切った。
健太も建物の周りを歩いてみて、桃子の予想が正しいと確信した。
普通の雑居ビルを装って入るが、すべてのカーテンで閉め切られていて人のいる気配が感じられない。何か機械が動いている音がするのだが活気が感じられない。
これだけのビルで無人というのは廃墟以外では考えにくい。しかし、廃墟というには新しすぎる。
健太と桃子は2人でビルを調べたが、入り口が閉じられていて入ることができない。
「確か
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