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ウイングマン スキャンプラス編
■3■ 捜索
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るみに向かってビームを放った。
くるみのスカート、ブラジャーと順々にデータ化されて消えていく。
美紅はすでにブーツをのぞけば全裸になっているので、スキャンプラスがビームを放つことはなかった。
美紅が拘束された十字架は手の部分が内側に折れ曲がり長方形のポッドのように変形した。
衣服がない分、くるみに先行する形で美紅の作業が開始された。
透明のカプセルが美紅の体を覆い、完全にポッド化すると、その上下から白い気体が黙々と出てきた。
その気体は睡眠ガスだったようで、美紅は意識をすぐに失った。
「広野君、助けて……」
くるみも全裸にされるとポッドに閉じ込められると、同時に睡眠ガスによって眠らされた。

ヴィムは無言で作業に入った。




2.
久美子がくるみと美紅が入るのを見たという喫茶店の上空に、健太と桃子はやって来た。
「あれ?」
桃子の記憶は的確で、迷うことなく喫茶店に着いたのだが、そのすぐそばには見たこともない建物が建っていた。
「あんなところにあんなのあったっけ?」
桃子は疑問に思ったのだが、この辺りに詳しくない健太は警戒する様子もなかった。
健太はその言葉が聞こえていなかったのか、喫茶店の方に近づいていく。
「リーダー、あっちの建物が怪しいです!」
桃子が指差す方向を健太も見た。
確かに健太もその建物は見た記憶がなかった。
ただ、この近辺は通学路から外れているので、あまり詳しくはなかった。
「そう?」
それほど大きな町ではないので、何度か来たことはあったが、その時の記憶を思い起こしてみても、確かに見覚えはなかった。
だが、知らない間に新しい建物が建っているなんてことはない話ではない。
「リーダー、この建物、絶対に怪しいですよって!」
桃子はピンときたのだ。
正解を見つけたかのように、目を輝かせている。
その言葉の根拠は別になかったが、桃子は一直線に見慣れない建物の方に向かった。
健太は喫茶店から見るべきだとも思ったが、バラバラに動かない方がいい。
そのインスピレーションにかけてみるのも悪くないかもしれないと、桃子の後に続いた。
「そうだな。とりあえず調べてみよう!」



その頃、アオイは仲額高校の教室で補習の授業を受けていた。
「ああ、なんで地球の勉強ってこんなに面倒なのよ……」
ディメンションパワーがあれば簡単に対応できてしまうが、地球の生活に馴染もうと決めたのだ。ディメンションパワーに頼っていてはいけない。
「まあ、ケン坊も今頃、勉強してるんだろうし、仕方ないか……」
窓の外を眺めながら、ため息をついた。



ヴィムは無言で美紅とくるみのデータ収集を始めた。
モニターをには美紅の情報から流れてきた。
ポッドは眠らせる以外にも体重や身長、脈拍などの情報
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