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異世界系暗殺者
湿気の時間(2016/05/16 一部編集)
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て、どの位あるの?」
「色々ある。一番スタンダードなのはスニーカー型。女性好みだと、ブーツ型やハイヒール型。革靴型やローファー型もある。どれでも作れるから、遠慮なく言ってくれ」
「……それじゃあ、ローファー型でお願いしてもいい?」
「おう」


そういえば、お宅訪問回で説明し忘れていたが、俺の住んでいる高級住宅街はE組校舎から駅を挟んだ反対側にあり、現在俺と神崎は駅前を歩いていたりする。

まぁ、俺の場合は轟の試験型玉璽(テストタイプ・レガリア)による徐行移動で、正確には歩いているとは言えないだろうが。ちなみに徐行速度は神崎の歩行速度と同じだ。

取り敢えず、俺と神崎が駅前の歩道を移動していると、俺達の視界にクラスメイトの姿が入った。


「ん?ありゃ―――」
「前原君?」
「だな。陽斗の奴、こんな雨の日に歩道に座り込んで何やってんだ?って、今度は渚達に――殺センセーだ。本当に何やって―――……ああ、そういうことね」
「イッキ君?」
「神崎、少しだけ視線を陽斗の前方に移してみ」
「…………あれって本校舎の―――」
「ああ。しかも、A組所属の生徒会役員と放送部部長だ。あいつらと一悶着あったみたいだな。見て見ぬ振りして通り過ぎる訳にもいかねぇし、俺達も陽斗の所に行くか」
「うん」


神崎が返答してくれると同時に、俺は少しだけ轟の試験型玉璽(テストタイプ・レガリア)の速度を上げ、神崎も駆け足になる。そして―――


「陽斗、A組所属の生徒会役員様か放送部部長様と何かあったのか?」
「イッキ――と神崎か。お前らも見てたのか?」
「イッキと神崎さん!?」
「ちょっ!杉野、落ち着いて!!」
「今回、友人の反応はスルーしておくとして、俺らはお前が歩道に座り込んでる所からしか見てねぇんだが、一体何があったんだ?」
「別に大したことじゃねぇよ。本校舎のビッチな元カノに俺が振られたってだけの話だ」


俺の質問に陽斗がそう答えると、一部始終を見ていた渚達が陽斗に気を遣いつつ、ある程度の説明をしてくれた。


「―――成程ね。確かに、そりゃビッチだわ。言い訳から始まり、最終的に逆ギレと自分の正当化とか、典型的な小物ビッチだな。
俺だったら、性根の腐った小物ビッチはこっちから願い下げとか、性根の腐った者同士でお似合いのカップルだとか言って、この場で自分からスマホの電話帳から相手のアドレス消してるわ」
「いや、本校舎の生徒相手にそんなことできるのはお前かカルマぐらいだろ」
「そうか?ってか、陽斗良かったじゃん。そんな性根腐ったビッチ、付き合ってても百害あって一利なしだろ。今回は後腐れも無く別れられた、こっちから見切りをつけてやったってポジティブに考えろよ。
むしろ、そんな糞ビッチを引き取った自称エ
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