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赤龍帝な日々 2
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限を設けられている?面倒なことをしやがって。強引に力を流し込めば問題ないだろう。ここをこうして、こうだ!!

「むっ、籠手が鎧に変わったのか。ふむ、まあ制限が解けたなら構わないか」

制限が解けたことで内部出力が外部出力に変わったことで発生する僅かなタイムラグを除けば、ほぼ変わらない能力を取り戻せた。むしろ防御力は上がったか?いや、叩いてみてわかったが龍の鱗と同じ材質でできた鎧のようだ。むしろ本来の姿に戻れない以上は広域殲滅力がダウンで弱体化としか言えないな。さて、考え事は後にしてっと蹂躙するか。










「聖書の神は居なくなり熾天使の半分が重体、堕天使の幹部もそこそこ討たれ、悪魔は四大魔王のルシファーが欠けた。あのままやり続ければ天使が一番不利だったのをオレが強引に話をまとめたおかげで表面的には三者共平等の休戦を認めさせた。お前との契約通りだ、ガブリエル」

「……はい」

「代価としてお前は自分の全てを差し出した。間違いないな?」

「はい」

「では、荷物をまとめてこれに着替えてこい」

「えっ?これは」

オレが渡したのは今の人間界の西洋圏の文化レベルの旅装だ。

「とりあえずは人間界で一番でかい大陸の西から数年おきに東へ東へ住処を変えていく。気に入った場所があれば10年程度は滞在することもあるだろう」

「ちょっと待ってください。一体何を言っているのですか?」

「あん?何って、これからの予定だが。それがどうかしたのか?」

「いえ、そういうことではなく、私を、その、だ、抱かないのですか?」

最後の方はほとんど聞こえないぐらい小さな声だったが、生憎なことに特性の込められた籠手は出しっぱなしになっているので聴力を倍加させれば普通に聞こえる。

「抱かねえよ。元々性欲は薄いし、同意の上でというのがオレのポリシーだ。なにより、そんなことが目的でお前を傍に置くと決めたわけではない。ほとんどの天使にとって一番恐れる堕天を覚悟してまで、他の天使共を助けようとしたその覚悟を買ったからだ。だから、面倒だがああいう風にわざわざ出張ってまで休戦に持ち込んでやったんだよ。まあその分は」

「やっほ〜、準備できたよーー、って、ああ!?なんでここにガブリエルちゃんがいるのよ!!」

ノックもせずに笑顔で部屋に突撃してきて、ガブリエルを見るなり怒り出すセラに説明する。

「落ち着け、セラ。ガブリエルは今回の停戦のためにオレに全てを捧げるという契約を交わしている」

「つまりは欲望に身を任せてガブリエルちゃんにあんなことやこんなことを......するわけないっか。それで、どうするの?」

「一緒に連れて行くさ。実験も兼ねるから二人にはオレを守ってもらわないと困るからな
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