29決戦!ファースト
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◇いのり
小細工抜きで正面入り口から堂々と校舎に入る私たち。私、真名、アーシア、祭は校舎に入ると『女王
クイーン
』に昇格した。
校舎を歩き、校庭に出るとーー校庭の中央に、四本のエクスカリバーが神々しい光を放ちながら宙に浮いていた。それを中心にして、校庭全体に陣が展開されている。
「バルパー、あとどれぐらいでエクスカリバーは統合する?」
空中から聞こえてくる声。その声に反応し、全員が校庭にある聖剣から目を離してーー宙に浮いている椅子に座って、私たちを見下ろしているコカビエルを見た。
「五分もいらんよ」
「そうか。……それで、どちらの魔王が来るのだ?リアス・グレモリー」
「私たちが、ルシファー様とレヴィアタン様の代理よ」
リアスさんはコカビエルに対しての恐怖なんて微塵も見せず、はっきりと言った。それに対し、コカビエルはつまらなさそうに舌打ちをした。
「ふん、いきなり魔王が来るとは思っていなかったが……。なるほど、妹に甘いとされるサーゼクスとセラフォルーも能無しではないという事だろう。良いだろう、余興として受け入れてやる」
「残念ながら、余興にはならん。折れた聖剣と貴様ではな」
ヤマトはハッキリと言った。確かにコカビエル程度では役者不足だ……私達二天龍を本気にさせるには…ヤマトが手を出すには…
「なんだと?貴様は俺では役者不足といいたいのか?」
「そう言ったはずだが、聞こえていなかったのか?」
ヤマトはコカビエルを挑発する。
「この人間風情が!いいだろう、まずは貴様からだ!」
コカビエルが指を鳴らす。すると、闇夜の奥からズシンズシンと何かが地を揺らしながら近づいてきた。
10メールぐらいの、黒い巨体。四足は一つ一つが太く、鋭そうな爪と牙。ギラギラと輝く真紅の双眸。首が3つある犬。
「――ケロベロス!」
忌々しそうにリアスさんが言う。まあ、私と真名、ヤマトにすればかわいい子犬…
ケロベロスの数は全部で5体。
「リアスさん!指示は私に任せて貰っていいかな?」
「こんな状況では仕方ないわ。お願いするわ!」
ツグミが作戦指示をする事に、リアスさんは少し渋っていた、仕方ない、ツグミは一応教会の所属、悪魔のリアスさん達とは上が仲が悪い
「なら、リアスさん・朱乃さん・子猫ちゃん・木場くんでケロベロス一体をお願いね。綾ねえはもう一体、いのりんと真名で二体、ヤマトくんも一体、お願いできる?」
「わかったわ!」
「うふふ、わかりましたわ!」
「……了解」
「了解よ!」
「わかった」
「任せなさい!」
「いいだろう。」
前衛の私達はツグミの指示に従いそれぞれの分担
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