暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは!?「Gの帝王」
一匹目《発現》
[1/5]

前書き [1] 最後 [2]次話
この世の中には無数のG……もといゴキブリが存在する。人々に忌み嫌われ、見つけ次第駆逐される害虫。しかし何故なのだろうか? ゴキブリは殺される為に存在しているのではない。大量に存在はするが人に危害を加える生物ではないのだ。だが理由はハッキリしている。イメージ……これが一番の原因な筈だ。でなければカブトムシなどの昆虫と同じ昆虫に属する筈のゴキブリが害虫として扱われる筈はない。場所は問わず至る所に存在し、主に下水やゴミ捨て場などといった所に好んで住み着くゴキブリ。その為、ゴキブリには大量で多くの種類の菌がつく。よってゴキブリが害虫とされるのはその菌が原因とも言えるのだ。しかし本来……森などにしかいなかった筈のゴキブリ。それが何故人里になど下りて来たのか。それは人間の所為とも言える。人が森の木を切り倒し、生活圏を広げた事でゴキブリもまた生きる為に人里に下りて来なければならなくなったのだ。もし人里になど下りて来なければもしかしたら今頃、森の妖精と言われていたかもしれない。

「あ! ゴキブリだ……ママ、ゴキブリが出たよ!? 」
「え!? 待ってて、今殺虫剤持って行くから!? だから逃げないように見ててね隆文(たかふみ)」

「うん、分かったよママ! ……ゴキブリって……嫌われるけどどうして何だろう? 」

少年はジッとゴキブリを見ている。この家の長男、蟲黒 隆文(むしぐろ たかふみ)は5歳児だ。だからゴキブリと言う存在がどう言う存在なのか理解していない。単純に親が嫌いだから、いつも駆除しているからといった理由で駆除しているに過ぎない。こうして大人になるにつれゴキブリには抵抗を生むようになる。さらに多少の知識も得たのち、その者の中で害虫として認定されるのだ。
しかしこの少年、蟲黒 隆文は違った。少年には普通の人にはない力があった。だがそれがどうして発現したかは少年にも分からない。ただどうしてゴキブリがみんなから嫌われているのか、その疑問を抱いた事がトリガーになり、その力が目覚めてしまったのだ。普通ならいらない力なのかもしれない。役にも立たない力なのかもしれない。でも幼い少年には大人になる上で他の人とは違う考え方を養っていくきっかけになったのだ。

「君は……僕の家族以外にも嫌われているの? 一体どうして? 僕は君達が悪い虫には見えないのに…………」

【そら〜お前? 俺達が気持ち悪いと思われてるからやろうな? 】
「え? 誰……今のどこから…………」

【何処見てんねん! ここや、ここ。 自分の目の前におるやろ? にしてもお前……中々見所あるな? 俺達にそんな疑問持つなんざ……そう出来るもんやなで? 気に入った! これから仲良くしようや? 俺の名前は「このゴキブリ、どこから入った! 」 ぎゃぁぁぁあああああ!? こらたまらん!? うぐおぉぉ
前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ