第三十四話
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俺は先ほど回収したジュエルシードを渡し、任務完了を報告。
その後与えら得た部屋へとソラとなのはを連れて戻る。
勿論先ほどのフェイトの事について聞くためだ。
ウィンと音がしてスライドした扉を潜り俺たちに与えられた部屋に入る。
壁に備え付けられているソファに腰掛けようとは思ったけれど、それはなのはとソラに譲り、俺はベッドに腰掛ける。
「それで?あの魔導師についてだけど」
【『念文字』で】
言葉の裏に念話を隠し、さらに自身のオーラの形を制御して筆談の要領で会話する。
念話はその性質上盗聴されてしまう可能性がある。口頭などは言わずもがな。
殆ど無いと信じたいけれど監視されているかも知れないし。
「よく分らないわ、直ぐに逃げられたもの」
(ねんわではなしたけれど、どうやらフェイトのどくたんのようだった)
「そっか、彼女たちの目的が分ればいいんだけどね」
(なるほどね、きおくがもどったようなそぶりは?)
「今度会ったら聞いてみるしかないかな」
(それはなかったわよ、でもひっしなかんじがつたわってきた)
(だいじょうぶかなフェイトちゃん)
なのはが心配だと言う。
母さんは知っているのだろうか…
◇
日が傾き始め、街のあちこちから夕飯の支度をしているのだろうか、おいしそうな匂いが私の鼻腔をくすぐする。
それは今私の目の前にある家からも。
いいにおい。今日の夕飯は何だろう。
「フェイト、入らないのかい?」
隣に居たアルフが先を急がせる。
「あ、うん…」
私は言葉を濁して少しの時間を稼ぐ。
私は今日、ゆかりお母さんに黙ったままジュエルシードの回収するためにそっと家を抜け出した。
回収事態はアルフのサポートもあって簡単に終わったんだけど、その直ぐ後にソラが駆けつけてきたことは少し考えれば予想が出来た事だったのかもしれない。
ソラが出てきたと言う事は管理局に見つかったと言う事だ。
どうしよう。見つからないと思っていたのに初っ端からダメダメだ。
気づかれないように私は出て行ったときと同じ様にそっと玄関のドアノブに手をかけゆっくりと引いた。
ゆっくりと玄関の扉を開き音を立てないように中に入る。
リビングに入るとリビングと繋がっているキッチンで夕食を作っているゆかりお母さんの姿が見える。
「お帰りなさいフェイトちゃん、アルフ」
「あっ…あの、ただい…ま」
私が居なかった事に気が付いていたの?
しかし夕食を作るゆかりお母さんの雰囲気は穏やかで、その手が作り出す夕ご飯の匂いは食欲を掻き立てるには十分だった。
「まってて、もう直ぐ出来上がるから、夕ご飯にしましょう」
丁度
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