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異世界系暗殺者
好奇心の時間(2016/03/22 一部修正)
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野さんを助けようと探してくれていたから、いい人だと思うんだけど。


「う〜ん。でも、意外と怖くないですよ」
「普段は大人しいし」
「気まぐれな猫か何か?」


……確かに、言われてみれば速水さんの表現は的を射ている気がする。赤羽君は猫っぽいかもしれない。イッキ君は動物に例えるとどうだろう?鳥類な気はするんだけど……。私がそんなことを考えていると、隣に座っている茅野さんが話を振って来た。


「神崎さんはやっぱりイッキ君?」
「茅野っち、それは聞くまでも無いでしょ。姫抱っこされて京都を2人で飛び回ってたんだから」
「いいよね。私も一度でいいから姫抱っこされて空を飛んでみたい」
「星空の下とかだったら、幻想的でより一層ロマンチックだよね」


……星空の下、イッキ君にお姫様抱っこされて空を飛ぶ。………考えただけで顔が熱くなってきました。


「……今、神崎さんが何考えてるか、私手に取る様に分かるよ」
「いや、茅野っち。この場の人間で分からない奴は居ないと思うよ」
「有希子ちゃんも意外とロマンチストなんだね」


えっ!?私、そんなに分かり易いくらいに顔に出てましたか!!?どうしよう……。このままじゃ、皆のノリから考えて今日中に告白イベントとかさせられる可能性が……。どうにかして話題を変えないと。

私がそんなことを考えていると、大部屋の襖が急に開いた。現れたのはビッチ先生です。


「ガキ共、一応就寝時間だから伝えに来たわよ」
「一応って……」
「あんたら位の歳なら、注意した所で夜通しお喋りするんでしょ?」
「そりゃ、そうだけど……」
「っていうか、ビッチ先生ビール飲むの?ズル〜い」
「はぁ?私は大人なんだから当然でしょ」


良かった。ビッチ先生のお蔭で話が逸れた。そして、この後私達はビッチ先生の人生談を聞かせて貰って、最終的には盗み聞きしていた殺センセーを暗殺する、いつも通りの流れで1日の幕を閉じました。



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