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異世界系暗殺者
好奇心の時間(2016/03/22 一部修正)
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俺そろそろ大部屋に戻るけど、神崎はどうすんの?」
「それじゃあ、私も戻ろうかな」
「そうか。あっ、その前にこっちの大部屋前まで付き合って貰ってもいいか?」
「――?うん」


男湯前でコソコソしている一行を放って置いて男子の大部屋へと神崎と一緒に向かった俺は、部屋の前で神崎に待って貰い、大部屋からある物を持って、神崎の所に戻った。


「これ、良かったら他の女子と食べてくれ。今回の暗殺旅行失敗の残念会用に買っておいた和菓子だ」
「……いいの?」
「元々、成功の打ち上げか失敗の残念会用に男女両方分買っておいたんだ。遠慮されたら逆に困る」
「なら、ありがたく貰うね」
「おう」


こうして神崎と別れた俺は、大部屋で持って来ていた携帯用ゲームPFPを起動させ、男子全員が戻って来るまでモン狩り4Gに精を出した。


「イッキ。さっきからゲームばっかしてるけど、お前はどうなんだよ?」
「は?」


レイアを狩り終えた直後、いきなり陽斗が話を振って来た。何の話だ?


「だから、クラスの気になる女子ランキングだよ。やっぱ、姫抱っこしてた神崎さんか?」
「気になる女子、ねぇ。まぁ、俺はゲーマーだし一番相性がいいのは神崎かもな。女子の中では一番自然に接してくれてる気がするし」
「い、イッキが相手だからって、俺負けねぇからな」
「いきなり何だ、友人?何に対する宣誓だ?」
「うわっ、こいつ本気で分かってない!!?」


だから、一体何だ?暗殺勝負か?取り敢えず、勝負事である以上その内容が何であれ負ける気はねぇぞ。



【視点:有希子】



イッキ君から貰った和菓子、あっという間に無くなっちゃった。特に茅野さんの食べっぷりが凄かったなぁ。皆で和菓子を食べた後は、旅行では定番のガールズトークが始まりました。内容は気になる男子です。


「え?好きな男子?」
「そうよ。こういう時はそういう話で盛り上がるものでしょう?」
「はいはーい。私は烏間先生とイッキ君」


片岡さんが内容の確認をすると中村さんが頷いて、倉橋さんが照れることなく堂々と答えた。


「はいはい。烏間先生に関してはクラスの殆どの女子がそうでしょ。クラスの男子なら誰かって話。取り敢えず、うちのクラスでマシな男子っていえば、磯貝と前原、イッキくらいか。で、まずイッキに1票ね」
「えー、そうかな?」
「いや、どう考えてもそうでしょ。まぁ、前原は誑しだから残念として、クラス委員の磯貝とリアル億万長者のイッキは優良物件じゃない?」
「顔だけならカルマ君もいいと思うよ」
「素行さえ良ければね」
「「「「「「「「「「そうだね……」」」」」」」」」」


……赤羽君、酷い言われ様です。ああ見えて、攫われた私や茅
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