第三十三話
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「フェイト…」
「だから、私が集めないといけないんだ、だから」
「フェイト!あたしも一緒に集める。だから一人で行こうとしないで」
ベッドから立ち上がりフェイトにすがりつきそうになり寸前で止まる。
「でも」
「あたしはフェイトの使い魔さ。ご主人様を守るのがあたしの役目だ」
ぐっとそのコブシを握り締め、決意を新たにするアルフ。
「…ありがとう、アルフ」
フェイトは巻き込んでしまう事への後ろめたさを感じながらも少しだけ肩の荷が降ろされたような表情をしていた。
◇
さて、再びやって参りましたアースラ。
「すまないな、一般人である君たちを巻き込みたくは無かったのだが」
案内するために現れたクロノはその体のあちこちに包帯が見える。
「この前のあのイタチにやられてしまったよ」
「大丈夫なんですか?」
なのはが心配そうに聞き返す。
「ああ、なんとかね。ただし無理が出来ると言う訳でもない」
「それで俺たちを?」
「ああ。本局に増援を頼んではいるのだが、アレに対抗するためには最低Aランク以上の魔導師で無ければ対処できない。なのに本局では高ランク魔導師が出払っていて直ぐに増援と言う訳には行かないようだ」
「俺たちのことを高く評価しているんだな」
「悪いとは思ったけれど、この前の戦闘は此方でも記録されている。此方の測定器での観測された魔力量は君やソラでAA、なのはに至ってはAAA。あの時の戦いを見るに魔導師ランクは全員Sランクはあるだろうと思う。あの時アレを抑えていたのだしね」
魔力量はともかく魔導師ランクと言われてもいまいちピンと来ないのだが。
抑えていたとは言え魔力による力技で抜け出されたけれどね。
クロノに案内されていつぞやの茶室へ。
「艦長、案内して来ました」
「ご苦労様。アオさん達もご足労感謝します」
ぺこりと頭をさげて、座布団へと案内される。
目の前に出された緑茶とお茶菓子は取り合えずスルーして今後の打ち合わせ。
俺達が管理局に協力するに当っての条件面とかの交渉は俺に任せてもらった。
ソラはともかくなのはにやらせるわけには行くまい。
リアル8歳だからね。
しばらくはこの艦で厄介になるために、衣食住の保障。戦闘は此方の意思に任せる事。ここに居るのは懇願されて協力している訳であるから、基本的にそちらの方針には従うが、お願いは出来ても命令は出来ない等。
つまり拒否権をくれと言う事だ。
「つまりあくまで自由意志での協力であり、理不尽な命令は聞かないと言うこと?」
お金もらっている訳では無いしね。
原作だと表彰状で終わった気がするし。
「そうですね。さらに何
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