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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
ファミリアに所属しちゃったようです
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「いや、助かったよ。ありがとうね、式君」

「別に構いませんよ。倒した分の魔石は貰えましたし」

「ハハハ、それは当たり前だよ」

先程助けたこの男、名前はハーチェスさんと言うらしい。
何でもファミリアは自分一人しかいないために、ああしてソロで潜っていたそうだ。
ビンゴである。大当たりである。

「そられにしても、式君は強いね。 感心するよ」

「まぁ鍛えてますからね」

冒険者にしてはかなり礼儀の正しい人である。
ちなみに、金髪碧眼の二一歳。イケメンである。
イケメンである。
大事なことだから二回言ったぞ。

俺たちは現在、バベルで魔石の換金を行っていた。
ハーチェスさんは腰のポーチをひっくり返し、中身の魔石を出した。

「……はぁ、三〇〇〇ヴァリスか……。 まぁ、式君に助けてもらえなかったら、これさえなかったわけだけど」

「まぁいいじゃないですか。 あ、これお願いしますね」

ハーチェスさんを慰めながら俺も懐から魔石を取り出した。

「…って、かなり貯まってたんだな……」

手に触れた感触がかなりのもので、結局三回くらいつかんでは出してを繰り返した。
合計、一二〇〇〇ヴァリスである。

「…………」

スッゴい驚きの目を向けられていた。
俺はというと、換金したお金を懐にしまい、行きましょうかといってバベルから出る。
ハーチェスさんも慌てて後を追ってきた。


「す、すごいじゃないか! え、式君もLv1だよね!?」

「え? 違いますよ?」

「はえ? な、なんだ。そうなのか。 どうりでそれだけ稼げるわけだね」

何を勘違いしているのか、ハーチェスさんがうんうんと頷いていた。
まぁ、そりゃこう答えたらそう思うだろう。
ダンジョンに恩恵(ファルナ)もなく潜るとか、愚の骨頂。自殺行為でしかないのだから。

「それじゃ、Lv2?」

「違いますよ。 俺、無所属なんで」

「あ、そうか。無所属なのか〜……………ええええぇぇぇぇぇぇえええぇぇぇぇぇぇぇ!?!? 無所属ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?!?」

バベルを背後にした北西のメインストリート、通称【冒険者通り】にハーチェスさんの声がこだました。


ーーーーーーーーーー



「さ、入ってよ」

「あ、どうも。 お邪魔します」

ところ変わって、ここはハーチェスさんが所属するファミリア、【バルドル・ファミリア】のホーム……といっても、ボロい小屋のような所であるが。

「お、ハーチェスおかえ……? その子は?」

と、そこで俺達の元へ小柄な人影がやって来た。

「バルドル様、こちら式君
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