炎の時間(2016/03/22 一部加筆修正)
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トリック》で迎撃した。
「ッ!!?(なっ!?体が動かねぇ!!?)」
「!?(何が起こってんだ!?)」
「「???」」
時の技を喰らった害獣共は、本当に時が止まったかの様に動かなくなり、神崎と茅野も害獣共に何が起こったのか分かっていなかった。
まぁ、余程の動体視力が無ければ俺の時の技―――動き出しの妨害や運動中枢を麻痺らせていることを見極めることはできないだろうから、当然の反応っていえば当然の反応なんだが。
「時よ、炎よ!この者共の汚れし魂を太陽の劫火で清めたまえ!!」
俺はそう告げながら害獣共に1人辺り8発ずつの蹴りと拳を叩き込み、その上で炎の玉璽で発生させた炎でその身を焼却消毒した。と、丁度炎を発生させたタイミングで渚達が殺センセーと一緒に店の中に入って来た。
拉致被害者の神崎と茅野も含め、全員が今の光景を呆然と見ている。まぁ、普通に考えてインラインスケートから炎が発生するとは思わないだろうしな。
「焼き加減はミディアムレアに抑えてやった。感謝しろ、害獣共」
プスプスと軽い煙を上げながら倒れていく害獣共にそう告げながら背を向けた俺は、神崎達に近付きながら殺センセーとカルマ達に視線だけ向けた。
「悪ぃな、カルマ。害獣は全部焼却消毒しちまった。ってか、殺センセー。そのビン底眼鏡付けたガリ勉もどきどもは何ッスか?」
「……外に集まっていた彼らの仲間の様です。先生が全員手入れしておきました」
「へぇ〜。数は10人ッスか?その程度なら俺1人でも相手できたけど、焼却消毒する手間が省けたんで感謝します」
俺は感謝の言葉を口にしながら身体操術で爪をナイフの様に鋭く伸ばし、神崎と茅野の両手を後ろで固定しているガムテープを切る。
「神崎、大丈夫か?茅野も。2人とも何もされてないか?パッと見、大丈夫そうだけど……」
「私は大丈夫だけど、茅野さんは……」
「ちょっ、神崎さん!?その言い方、誤解招くよ!首を少し絞められただけだから!」
「いや、それはそれで十分問題だろ。拉致監禁に婦女暴行未遂、傷害罪か。俺刑法と裁判なら死刑確定だ」
「イッキ君の中の法律、どんだけ厳しいの!!?」
「俺、こう見えてもフェミニストなんだよ。女性には優しく、野郎には厳しくが基本理念なんだ。ってか、首絞められたんなら殺センセーに見て貰っとけ。隔離校舎では殺センセーが保険医も兼ねてただろ?」
害獣共を全員駆除したことで心の余裕が生まれたのか、俺は茅野とツッコミを含んだ言葉のキャッチボールを交わす。ただ、神崎に関しては先程まで緊張状態にあったせいか、腰が抜けている様だ。
「神崎、立てるか?」
「南君。ごめん
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