旅行の時間(2016/05/16 加筆修正)
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ってか、南君。どうしたの、そのA・T?空の玉璽しか持ってないって話じゃなかったけ?」
「乗り物系の金属加工会社にオーダーメイドでパーツを製造して貰って、自宅の工作室で一から自作した。うちは地下室もあるから、近い内に工作機械とかも買って、自宅でパーツ製造できる様にしたいと思ってるんだよな。
ちなみに、超小型モーターや変速ギア、ベアリング、エアクッション、バッテリーは工業系の会社に発注したけど、モーターの出力制御を行うA.I.は自分で組んだ。
ってか、デモグラストポリマー流体金属が高過ぎだろ。まぁ、本来は一般市場に流通しない超希少金属だから仕方ないのかもしれないけど」
「南君、A・Tを自作したの!!?あっ。でも、契の王の技術があるなら、できて当然なのかな?」
「っていうか、デモグラなんとかって何?」
俺がA・Tを自作したことに不破さんが驚いたかと思えば、勝手に納得して自己完結し、中村さんがデモグラストポリマー流体金属について質問してきた。
「デモグラストポリマー流体金属な。さっきも言ったけど、一般市場じゃ流通しない超希少金属。取り扱ってる企業に直接交渉に行って手に入れたんだけど、それだけで俺の資産が数億消し飛んだ」
「数億!?」
「まぁ、消し飛んだ資産は海外不動産売買で既に取り戻してるんだけどな。取り敢えず、これが最も一般的なA・Tの形状って訳。完全オーダーメイド品だから、普通に販売したら製作費とか考えても最低で数百万はする代物なんだぞ」
「数百万!?これが!!?」
デモグラストポリマー流体金属の入手金額やA・T価格に中村さんが驚きの声を上げるが、俺はそれを無視して話を続ける。
「デモグラストポリマー流体金属を使ってるってことは玉璽だよね?………この形状、もしかして炎の玉璽?」
玉璽、か。まぁ、間違いではないな。先に開発した試作型疑似玉璽をベースに、核を組み込んで強化改修した試験型玉璽だけど。
ちなみに試験型玉璽の性能は原作エア●ギアに登場した疑似玉璽より10%高い程度だ。重力子の為に作られたオリジナルの専用玉璽を開発には、もう暫く時間が掛かりそうだ。
「正解。不破さんは何でも知ってんだな」
「何でもは知らないよ。知ってることだけ。っていうか、A・T作れるんだ。いいな。玉璽じゃなくて、普通のでいいから私も欲しいな」
「……パーツ量産の目処がついたら、無料で作ってやってもいいぜ?殺センセーの暗殺成功率の向上にも繋がるだろうし」
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