暁 〜小説投稿サイト〜
新妹魔王の契約者〜龍剣使いの神皇帝〜
2巻
それぞれの帰り道×魔界からの応援部隊
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か事業をしていますから、必然的に大人な行動や言動をする事が多いですね」

「やはりそうか、それと今日は護衛者はいないのか?」

「大丈夫ですよ、護衛者である蒼太なら俺らの後ろにいますからね」

と後ろを振り向いて手を挙げると、俺らから数mぐらい離れていた。蒼太は俺らが焼き肉をしている時は、一階席で同期の大地らと一緒に焼肉をしていた。今回国連軍所属ではなく、この付近にある警察署の独立蒼翼黒鮫課で働いている。その他の署員も蒼い翼経由だが、基本的に行動をしているのは地域課であって独立蒼翼黒鮫課は織斑一真を中核とした部隊とも言う。

「この辺りは基本的に蒼い翼関連がある警察官がいます。何かあればすぐに知らせてくれます」

「ホントに織斑兄は大人な対応なんだな、そうだ、危なかっしい織斑兄におまじないをかけてやろう」

そう言ってきた後、長谷川先生は俺の額にキスをしてきた。額から唇を離したら、何らかの暗示みたいなのを呟いていたけど何だろうな。

「先生?」

「急にすまないな、私の田舎に伝わるちょっとしたおまじないのようなのをしてみた訳だ。いくら護衛がいたとしても、見た目は高校生なのだからな。何かあってはいけないと思っての事だ」

額にされたと思ってもキスをしたのは変わりはないが、おまじないなら深い意味はなさそうだと思って隣に並んで速度を合せていた。俺と長谷川先生と別れた後、滝川の姿は自宅より別の場所だった。下水処理場と産廃処理場に挟まれた、やや殺風景な立地にあるスポーツ広場だ。敷地内にある芝生のグラウンド、その中心に滝川は一人で佇んでいた。別れ際に偵察機があると知っていても、魔力や肉眼でも確認できないんで滝川は偵察機がいるという事を諦めていた。利用時間はとっくに過ぎた敷地内は暗く、人の姿はいないが何かがいるのは確かなようだった。

「「「・・・・遅かったじゃねえか」」」

ふと滝川の背後から、野太い声が投げ掛けられたが声の主が三人いた。

「悪かったな。人間として潜っていると、色々と付き合いってモンがあるんだよ。それにしても・・・・」

滝川は三つ同時の声がした方向へと振り返った。すると眼の前に、見上げるような巨漢の魔族が三体立っていた。その大きさは、存在するだけでかなりの威圧感を発していた。

「聞いていた応援が、まさかお前らとはな。三兄弟であるヴァルガ、ヴィルガ、ヴォルガ」

「そりゃどういう意味だよラース」

「何か文句でもあるのか?」

「俺ら三兄弟を舐めているのか?」

魔界での名を呼ばれた滝川は肩を竦めた。

「いや別に問題はねえよ・・・・」

先日澪がウィルベルトの能力発動前とドウターという化け物がいる件について、滝川は澪の監視役として現魔王派への報告を行った。要点は三つで、
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