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木ノ葉の里の大食い少女
第一部
第三章 パステルカラーの風車が回る。
ナルト
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い。
 火影に、ならなければ。
 そんな力もなくてじゃない。
 その力を引き出さなければ。
 俺は火影になる男だ。
 きっと仲間を守ってみせる。
 俺は、

「木ノ葉は崩させやしねえ! 仲間を死なせもしねえッ!!」

 ミソラを殴り飛ばし、ケイやカイナやミソラの呆然とした視線を受けながら、ナルトは叫ぶ。

「俺は、火影になる男だぁあああああ――――ッッ!!」

 だから、その火影になる男が。
 仲間を傷つけられて黙っているわけには、いかねえ。

 体が熱い。体の芯から燃え上がっているかのような感覚。ネジとテンテンの目が見開かれる。
 九尾チャクラ。朱色の膨大なチャクラが膨れ上がり、ナルトを包む。

「なあ、さっきの話――途中までだったよなあ?」

 話しかけてくるナルトの声に、ネジは目を見開く。ニヤリ、とナルトが笑った。

「お前が何にも出来ないって言うなら、俺が火影になって日向を変えてやるよッ!」

 そしてナルトは前方へと思い切り駆け出した。
 ミソラとカイナの呪印によって引き出された膨大なチャクラを大きく上回る九尾チャクラ。ミソラが蜘蛛の足を召喚し、カイナが破銅爛鉄を使用する。
 しかしそれらはすべて、朱色の九尾チャクラに弾かれた。

「うおおおおおおおおおおおぉおおおおッッ!!」

 木ノ葉の森の一角で迸る朱色の光。
 それはとても美しかった。
 強いゆえに、美しかった。
 その艶やかな色彩のチャクラに包まれながら煌く金色に、ネジは希望を見出したような気がした。
 そして賭けてみようと思った。この火影になる男に。

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