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オズのベッツイ
第十幕その八
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「村にいて」
「皆と仲良く暮らしていて」
「それがまた凄く楽しいから」
「ついつい王宮にはよね」
「お呼びがあったら行くけれど」
 それでもだというのです。
「それ以外の時はね」
「そうよね」
「うん、だからこの娘達も」
「一回会ってない?」
「どうだったかな」
 カエルマンはこの辺りの記憶があやふやでした、ですが。
 恵理香達にです、笑顔で言いました。
「けれどここではっきり会ってお話をしたからね」
「だからですね」
「もう僕達とは」
「知り合いになったよ、そしてね」
 さらにというのでした。
「これから友達になってくれないかな、私と」
「えっ、カエルマンさんとですか」
「僕達が友達にですか」
「なって欲しいって」
「今仰いましたけれど」
「本当ですか?」
「名士たるもの誇りがなければならない」
 カエルマンはこのことは少し気取った感じで言いました。
「そして誇りがあれば嘘を言ってはならない」
「だからですか」
「僕達と」
「君達は既にベッツイ達とお友達だね」
「はい」
 その通りだとです、ナターシャがカエルマンに答えました。
「そうです」
「私もね」
 そしてカエルマンもというのです。
「ベッツイ達とは友達だから」
「私達ともですか」
「お友達に」
「是非なろう」
 こう笑顔で皆に言うのでした。
「そしてね」
「はい、そしてですね」
「これからは」
「そう、オズの国で楽しく遊ぼう」
 五人に笑顔で言いました。
「一緒にね、そしてね」
「そう、真実の池に来たから」 
 アンははやる気持ちを抑えられずにカエルマンに言いました。
「お花を摘んで」
「そうするんだね」
「いいわよね」
「いいよ、私は今は真実の池で遊んでいたけれど」
「ここの管理人でもあるから」
「その管理人としてね」
 カエルマンはアンに笑顔で言うのでした。
「アン王女にはお国の人を救って欲しいよ」
「有り難う、それじゃあ」
 アンはカエルマンの笑顔での承諾にやはり笑顔で応えてなのでした。
 早速その銀の菖蒲を探しました、見ればお池の周りはです。
 黄色の様々な種類のお花が咲き誇っています、そのお花を見てです。アンと一緒にお花を探している五人の子供達が言いました。勿論ベッツイとハンク、猫も探しています。
「やっぱりウィンキーの国だから」
「そうよね」
「お花は全部黄色いね」
「どんな種類のお花もね」
「黄色だね」
「そう、私の服もね」 
 カエルマンも探すことを手伝っています、その中で言うのでした。
「黄色だね」
「この国もウィンキーの国だから」
「それで、ですね」
「その通りだよ」
 まさにという口調で、です。カエルマンは答えました。
「それはウィンキ
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