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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
転生しました
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あ、はい。そうです」

「うし、なら問題ねぇな」

それだけいうと、神様は手元の紙を放り投げた。
紙はヒラリヒラリと舞い落ちる間に消滅してしまう。

「本人と確認できたならそれでいい。間違えてたら大変だしな」

「……あの、つかぬことをお聞きしますが、さっきのあれ、なにかいてたんですか?」

「あ?んなもんお前の個人情報に決まってんだろうが」

勝手に個人情報みてん……見ないでくださいよ

「神だから問題ない。ちなみに、今のにお前の死因とか載ってたんだが……聞いとくか?」

「……いや、いいです。自分がどう死んだとか、あんまり聞きたくないので」

気づけばここにいた。というよりも死んだ時の記憶が曖昧なのだ。
殺されたのかもしれないし、事故死かもしれない。もしかしたら自殺かもしれない……と、いろんな考えが巡りめぐるが、聞かない方がいいだろう。

「まぁ、見事にパチンッてなったしな」

「待て、なんだその効果音は?」

「プチッでも言い換えが可能だな」

「プチッ!?え、なに俺どうやって死んだのそれ!?」

もう怖くて聞けないよ!!聞くつもりなかったけどね!!

「落ち着け、めんどくさい。キャラ崩れてんぞ」

「あんたもな!」

その見た目でボケるキャラじゃねぇだろ!!

「まぁ、それよりもほんだいだ」

「まだ入ってなかったのかよ……」

「お前転生させるから。どうしたい?」

「私めに何かご用がお有りでしょうか神よ」

「一気に態度が変わったな……」

まぁいいけど、と呆れてため息をついた神様は変な子を見る目で俺を見ていた。
だがどうってことはない。転生?凄く胸が踊る言葉ではないか!
それならそうと、ここまでの無意味な会話を省いてくれてもよかったのに

「誰のせいだ誰の」

神様が何かをおっしゃられているが聞こえないなー
ともあれ、大事なのはそんなことではない。転生だ!

「はい!Fateの世界に行きたいです!」

「ん、了解。それも候補にいれとくわ。はい、これ」

そう言って、神様は懐から何かを取り出して俺に放り投げた。
落とすまいと慌てて受けとった俺はそれを見て頭に疑問符を浮かべた。

「あの、なんすかこれ」

「見てわかんねぇのかよ。ダーツの矢だよ」

「見りゃわかりますよ。なんでこんなの渡したんですか?」

ん、と無言で神様が俺の背後を指差した。
つられて振り返る。すると、そこにはいつの間にあったのか、ダーツ用の的があった。

「……え?あれで決めるの?希望通りとかじゃなくて?」

「おう。なんか上司が普通だと面白くないからってよ」

面白くないからって……てか、神様に上司とかいんのかよ


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