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大統領の日常
本編
第二十二話 謎の連続
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ないな・・」
参謀長が呟いた。
「120隻もの艦隊に砲撃されている割には損害が少ないですな」
「考えるのは後にして、今は目前の敵を撃破することに集中しよう」
「了解しました」


・・・・・・・


4時間後、敵艦隊は30隻にまで減っていた。たいしてこちらの損害はあれから駆逐艦と軽巡が1隻ずつ沈み、戦艦クリヴォーネが小破したのみ。

「敵艦隊次々に回頭して撤退していきます」
やっと終わったか・・・
「厳重警戒で味方艦の救助を行い、それが終了次第港に寄港する」
「ふぅ・・・」
司令官席に深く座ってため息をついた。
あれほどの大艦隊と戦ったのだ、疲労度はすでに限界値を超えようとしている。

「閣下、少しお話が」
参謀長が話しかけてきた。彼は空気の読める人間だ。重要な話なのだろう。
「なんだ」
「味方艦の救助作業中に敵の兵士と思われる人が見つかりました」
捕虜か・・・
「すぐに救助して体を温めさせて、部屋に監禁しろ」
「はぁ・・それが・・・」
ん?どうしたのだ?
「なにかあるのか?」
「じつは・その・・・」
もったいぶらないでいったらどうなんだ。
「早く言ってみたまえ」

「・・・女性・・といいますか・・成人していない女の子、それもガルメチアス帝国の服装ではなくどこかドイツ軍のような服装をしているのです・・・」

成人もしていない女の子?それもドイツ軍の服装をしている?今にも頭がパンクしそうだ・・・
なんだって女の子が?たしかガルメチアス帝国では女性兵士は採用していないはずだが・・・。それ以前になぜ女の子が・・・?
ドイツ軍の服装というのも気になるな。港に着いたらあってみるか・・・

それにしてもさっきの大艦隊といい、ドイツ軍の服装をした女性といい、どうなっているんだ・・・?

 
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