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大統領の日常
本編
第二十二話 謎の連続
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発射用意」
「はっ、全艦ハープーンミサイルMk-U発射用意」
「ハープーンミサイルMk-U1番から10番まで発射用意」
「目標、アルファ1から10」
「発射準備完了」
「全艦対艦ミサイル発射準備完了」
「よし、全艦対艦ミサイル発射」
「発射!」
凄い爆音と煙とともにミサイルが発射された。
敵も恐らく撃ってくるだろうな。
「それと全艦に対ミサイル迎撃準備を」
「はっ、全艦対ミサイル迎撃準備」
「対ミサイル迎撃用意」
「迎撃ミサイル発射用意」
「主砲、対空迎撃弾装填」
「CWS起動」

「着弾まで30秒」
おかしい、普通は既に電子戦やミサイルが始まってもおかしくないはずだが・・・
「着弾まで10秒」
ミサイルはまだ一本も破壊されていない。普通なら喜ぶところだが、一発も迎撃されていないのは妙だ。
ミサイルの回避能力が向上したにしても一発も迎撃されないということはない。
「着弾まで4、3,2,1,0・・着弾」

「対艦ミサイル全弾着弾。敵艦隊の約6割を撃沈」
6割、180隻ほどか。しかしなぜ敵は何も迎撃しなかったのだろうか。

「敵からミサイルは発射されていないか?」
「レーダーには反応ありません」
「目視でも確認できません」
おかしい、向こうもディベル粒子が効力を発しなくなる頃なことぐらいわかるはずだが。

「敵艦隊なおも砲撃しつつ接近してきます」
なんだと?
「馬鹿な!6割もの損害を受けたにもかかわらず撤退しないのか!?」
敵は6割を失っても未だ120隻が健在なのだ。我が艦隊が不利なのは変わらない。物量差でつぶすつもりか。
「全艦、砲撃開始。ただし打撃力のある戦艦や重巡を優先的にねらえ」
「接近するアルファ7,9,10、14にそれぞれ主砲自由撃ち方始め」
それにしても味方への損害が少なすぎる。味方に被害が少ないのは本来喜ばしいことなのだが、あれだけの数で砲撃しているにもかかわらず、命中弾は3割程度、それも連射力のある駆逐艦や軽巡がほとんどだ。戦艦や重巡の砲撃はほとんどあたっていない。やはり何か妙だ。
可能性としては老朽艦を引っ張り出して囮として使っているということも考えられる。
しかしこの可能性はオペレーターの言葉によってなくなった。港に敵が襲来したという報告はないとのことだった。それどころか基地と普通に通信をすることも可能らしい。
いったいどういうことなのだろうか。
考えれば考えるほどわからなくなってくる。
私は考えることをやめて戦闘に集中することにした。

「現在のこちらの損害は?」
私の質問に副官が答えた。
「現在、重巡ベルーチェが中破、ヴォシューレが小破。守備艦隊は駆逐艦1隻が轟沈、軽巡2隻がそれぞれ中破と小破。機動艦隊は護衛艦コンゴウが中破。以上です」
「少
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