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ホグワーツ魔法魔術学校 2−2
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のローブの色からするに、グリフィンドール生か。


「おい!」

「そんなに怒鳴らなくても聞こえている。それに、俺は『おい』なんて名前ではない」

「うるさい! お前、いい気になるなよ。あんな歌で、僕の心が動かされたと考えるなよ! いつか、お前を超えてやるからなっ!!」

「......そうか。頑張れよ」


 威勢のいい少年だな。...さて、どこの教室だったかな?
 眼鏡の少年をその場に残して、教室のある棟へと急いだ。




「おーい、ポッター! 早く行こーぜ!」

「あ...ブラック」

「シリウスでいいって! 今の、昨日歌ってたオルフェウスって奴だろ? どうしたんだ?」

「......絶対に、超えてやるっ...!」


 去って行くトールの背中を睨み付けながら呟いた一言に、全てを察したシリウスは気まずそうに「あー」と声を漏らした。


「女子の目がハートになってたもんなぁ。ほら、あの子も...えーと、リリー・エバンズだっけ?」

「絶対に負けないんだからな!」

「じゃあ、この後の飛行訓練で勝負したらどうだ?」

「それだ!! 僕の事はジェームズと呼んでくれ、シリウス!」


 ガッチリと交わされた握手。その後、彼らの関係が友人から親友という悪友になるとは誰も思わなかった。たった一人を除いて...。
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