アルビオン
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から。
こっちみんな。
それにアーチャーが伝説の使い魔とやらだったら私が嫌よ。
伝説って言うくらいなんだから、やっぱり素敵な騎士様みたいな人がいい。
アーチャー?
見た目は……まあ及第点ね。
だけどあの、ご主人様をおちょくる態度は頂けないわ。
ムチで躾けようにも透明になったらどうしようもない。
何にせよワルド、アーチャーなんかと間違えたりしたら、そのガンダールヴさんが気の毒だわ。
「ふむ、まあいいさ。ところで僕とひとつ手合わせお願いできないかな」
何だか話がおかしな事に。
ていうか伝説の話はもう終わりなわけ?
もう少し続けてくれても良いのに。
はい。
『伝説』とかそういう響き、大好きなだけです。
「構わない。剣を貸してもらってもいいかね」
「あ、ああ。勿論だよ」
アーチャーの即答に、ワルドもやや面食らっているご様子。
え、本当にやるの?
ワルドによる『この場所のウンチク講座』の後、始まった手合わせ。
うん、早過ぎて私にはよく分かりません。
ワルドって魔法を使わないで闘っても強いみたい。
アーチャーも、自分で言っていた通り、弱くないって言うのは本当みたいだ。
勝負の行方?
途中で抜けて来たので分かりません。
――――――――――――
次の日。
予定通り船に乗って出発した私達。
「ワルド。真逆これは……」
「さすがの君もこれには驚いたようだね。アーチャー。これは……」
どうやらワルドとアーチャーは随分仲良くなったようで、互いに敬称無しで呼び合う仲になった模様。
昨日の夜もワインについて語り合ってたし。
むしろワインに詳しいアーチャーに私はびっくりよ。
にしたってなんだかツマラナイ。
今も、現れた巨大な大陸に驚くアーチャーに、ワルドが楽しげにこの『浮遊大陸アルビオン』について説明をしている。
そう言えばこのフネを見た時は、なんだか複雑な顔して
(空飛ぶフネか……。金ぴかでなくて良かった)
とか言ってあんまり感動した様子じゃなかったっけ。
まあ何にしてもツマラナーイ。
――――――――――――
「空賊!?」
せっかくアルビオンへ向けて出発したのになんてことなの!
(どうやらもう面倒事のようだぞ、マスター)
つまり面倒事が起こることはあんたにとって予想済みってこと?
いつも通り全く変わらない様子のアーチャーと、これまた落ち着いている(ように見える)ワルド。
なんだか私が大袈裟に驚いたみたいになってるじゃない。
こういうのでも驚きなさいよ。
二人にお願いして空賊共を懲らしめてもらおうかと思っ
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