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資料 恋姫時代の後漢
資料 恋姫時代の後漢
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あったようだが、植林のような活動が伴ったという話はなく、産物としての価値を落とさないように制限をかけただけだと考えられる。
 山から採れるのは少ない養分で育つキノコなど。
 松の仲間は比較的若い木でも燃やせば火力が強く、落ち葉や枝も燃料として好まれており、しっかりと年を重ねれば硬い材木となり、松ヤニからは薬や香料が採取でき、根にはマツタケなどのキノコが共生する事もあり、何より比較的に栄養の乏しい場所でも育つため比較的によく見られたようだ。マツタケに北朝鮮産が多いのはこんな理由から。

 堆肥、いわゆる有機肥料の作成は基本的にかなりの時間をかけて行われるもの。有害な雑菌や寄生虫を死滅させるために高温発酵や乾燥のプロセスを挟むことも多い。
 牛糞、豚糞、鶏糞に穀物の藁や籾殻を混ぜ込み、頑張って何ヶ月か混ぜ返していれば堆肥が出来る。発酵が完全に終わり、発熱がなくなれば完成。人糞を堆肥に加工する場合は肥だめに人糞とこれらの材料と腐葉土を加え数年かけて発酵させる。
 ただし、尿を含んだ堆肥は雑草が好む養分も比較的に多く含むため扱いが難しい。
 牛糞や豚糞や鶏糞はそのままでも肥料となるが、臭いが強かったり、病原菌や寄生虫を残していたり、養分が偏っていたり、土の中で発酵して根を痛めたり、土の中で発酵して他の肥料を変質させて駄目にしたりもする。例えば果物の根元で鶏を飼うと、実が熟さず青々と大きくなったまま落ちることもあるようだ。
 腐葉土は肥料としては比較的に長く弱く効き続けるため土壌改良に向く。
 針葉樹の腐葉土は酸性に傾きがちであり腐植化も遅い。桜のように葉が広く薄いものが腐りやすくて良いとされる。やはり数ヶ月以上の時間をかけて作られるか、自然のうちに作られたものを採取する。

 税率の項目で取り上げるが、大人一人当たりの穀類の消費量は年間300s程度。
 農民一戸の平均的な人数は5.13人で、一戸で平均67.6畝(2.15ヘクタール)程度の農地を持っていた。
 1畝は240平方歩(約318平方メートル=18メートル四方よりやや小さい)。

 以下は主な作物。当然だが、これ以外を育てなかったというわけではないので注意。


 米。コメ。畑でも水田でも栽培が可能。
 春に種まき、晩春から初夏に田植え、田植えからおよそ4ヶ月後の秋に収穫する。
 陸稲は病害や害虫に強いが、収穫率や味は水稲に劣り、連作障害が起こりうる。水稲では連作障害は滅多に起こらない。どちらも干ばつに弱い。
 水稲は他の穀類に比べ収穫率が高い。稲わらは他の穀類と比較して飼料に向く。近代に入り正条植えの概念が定着するまでは種籾をばらまくだけの平蒔きから始まり乱雑な植え方によって収穫量を落としていた。明治に入って正条植えが日本国内に普及した際には、適切な間隔を開くだけで
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