格の時間(2016/03/22 一部加筆修正)
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俺の発言に対して、クラス全員がツッコミを入れてきた。うん。やっぱりこういう日常系コメディみたいな雰囲気は好きだな。
「取り敢えず、500万程度のはした金じゃ、少なくとも俺は動かねぇ。他の皆にしても、学生の本分は勉学だからな。勉学を蔑ろにしてビッチに尻尾振る様なクズい奴はいねぇ、と思う。
まぁ、そんな訳だから。教師としての仕事を全うする気が無いなら、とっととこの教室から出て行ってくんねぇ?このクソビッチ。でないと、殺っちまうぞ?」
俺はビッチ先生のいる所までゆっくりと歩いて近付き、貯金通帳をその手から抜き取って内胸ポケットに戻し、ゾルディック家の身体操術で右手の爪を刃物の様に伸ばし、ビッチ先生の首に手刀を添えながらそう告げた。
すると、ビッチ先生は脂汗を掻きながら、青い顔で何も言わずにタブレットを持って教室から出て行った。
【視点:渚】
休み時間になると南君はいつも教室からいなくなる。それは今日も同じで、いつもなら彼のことが話題に出ることなどは無いのだけど、今日に限ってはクラス全員が南君の話をしていた。
「さっきの授業。南に言い負かされているビッチ先生見てどう思った?」
「正直、ビッチ先生ざまぁみろって感じだな」
「そうだな」
前原君が南君とビッチ先生の遣り取りについて尋ねると、三村君と千葉君がそう答えた。そして―――
「南君、かっこ良かったよね!特に最後の「でないと、殺っちまうぞ?」とか、いい意味でドキドキしちゃった」
「正に暗殺者って感じだったね」
「殺気をぶつけられるのは嫌だけど、プロポーズみたいに「お前を殺す」とか、一度は言われてみたいよね」
「不破さん。漫画やアニメの見過ぎだよ」
「まぁ、顔もいいし、強くて性格も大人びてる。その上、億万長者。南と付き合える女は玉の輿だね」
「じゃあ、私彼女に立候補しようかな?」
矢田さんと速水さん、不破さん、茅野、中村さん、倉橋さんの会話から女子の評価もかなり高そうだ。
「億万長者。まさか、身近にいるとは思わなかった」
「通帳残高見た瞬間、マジでビビったもんな。あんな桁自分の通帳で見る機会なんて、殺センセーの暗殺に成功しないと無理だろうな。南、1000万くらいくれねぇかな?」
「前原、それは友達だったとしても無理だろ」
「いや、友達だったら意外といけるかもよ?アパートと生活費20万を用意した烏間先生に返す金額が1億だからな。磯貝とか、友達になったら資金援助とかして貰える様になるんじゃね?」
「ははは。例えして貰えるとしても、俺は断るよ。国なら兎も角、個人から貰うのは悪いからな」
「……相変わらず、イケメンな考え方だな」
男子側は男子側で女子側の会話が耳に入っ
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