暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico22竜の強襲〜The 2nd task force : Dragon Eyes〜
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純粋で、隠し事なんて出来ない優しい子だから。なのはちゃんは手札をシャッフルして、「はい、はやてちゃん!」に手札を差し出した。はやてちゃんもなかなかにポーカーフェイスが下手なんだけど、なのはちゃんに比べればマシかな。

「あ・・・、ほっ・・・、あ・・・ほっ」

「「「「「判り易い・・・・」」」」」

緊張と安堵の表情の差がハッキリし過ぎだよ、なのはちゃん。はやてちゃんが「ほい、これや」カードを引くと、「はぅぅ・・・」なのはちゃんが肩を落とした。ジョーカー以外が引かれたんだね。で、最終的に「わたしも上がりや♪」はやてちゃんがなのはちゃんの手札2枚の内から1枚を引いて上がったことで、「にゃぁぁぁ!」なのはちゃんの負けが確定。

「もう1回! あと1回だけ!」

トランプを集めてシャッフルするなのはちゃんがもう1戦を提案。断る理由もないから、第2戦に入る。だけどその前に「ごめんね、ちょっとお手洗いに」私は席を立って、私の代わりにアリシアちゃんが入ってもらうことにした。

「俺も少し席を外すよ。シャル。代わりに入ってくれないか?」

「あいあーい。手加減しないよォ、なのは〜?」

「あたしももういいよ。フェンリル、代わっとくれよ」

「いいよ〜」

私とルシル君とアルフに代わり、シャルちゃんとアリシアちゃんとフェンリルさんが入った。部屋を出て私はお手洗いに、そしてルシル君は「売店に行くの?」に向かおうとしたからそう訊いてみた。

「ん? ああ。少し小腹が空いて。部屋に元々あった菓子はもう無いし、食料調達だ」

「珍しいね。だけどルシル君。寝る前にお菓子は美容に悪いよ?」

ルシル君にしては珍しいと思う。ご飯の後ですぐに間食だなんて。ルシル君は「男にそんな心配は無用」って微笑んだ。そんなルシル君と別れてお手洗いへ。用事を済ませて部屋へ戻ろうとした時、「はい・・・?」誰かに呼ばれたような気がして後ろを振り返ったけど、そこには誰も居ない。小首を傾げながらもまた歩き出して、「・・・??」今度は気配のようなものを感じたからまた立ち止まる。

≪どうかしまして? すずか≫

「なにかに呼ばれているような気がして・・・。気配もあったような・・・?」

ちょっと気になったから旅館の外に出て見ることにした。普段ならここまで行動的にならないんだけど、今回はどうしても気になっちゃった。

≪すずか? お待ちくださいな。皆さんに一言断りを入れた方がよろしいのでは?≫

「気の所為の確率の方が高いし、大事にしたくないからしないでいいよ」

≪ですが・・・≫

「私だって技術者の前に魔導師なんだよ、スノーホワイト。何かあってもすぐに墜とされるような真似だけはしない」

“スノーホワイト”を握り締めて山林の中を行く
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