暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico22竜の強襲〜The 2nd task force : Dragon Eyes〜
[4/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
に入って浴衣に着替えちゃいましょ」

散策で十分時間を潰したことで14時は過ぎたし、服も汚れたし、ちょうどいいわね。みんなで「はーい」応えて、旅館に戻る。泊まる部屋に戻って替えの下着と浴衣を手に、「おっ風呂〜、おっ風呂〜♪」歌うシャルとアリシアを先頭に大浴場に向かうんだけど・・・。部屋を出る前、「ルシル君とザフィーラは行かへんの?」はやてがお茶を啜るルシル達に声を掛けた。ザフィーラはともかくとしてルシル、アンタおっさんくさいわよ。

「俺は服汚れてないし、寝る前に1回入れば良いかなぁって」

「ルシリオンと同じです」

やっぱり男の子か、ルシル。1日に何度もお風呂に入ることが好きじゃないみたいね。あくまで1日の汚れを落とすだけの行為だって思ってるよう。ザフィーラは確かお風呂がそんなに好きじゃないって、はやてから聞いてたけど。そういうわけだからあたしたち女の子グループだけでお風呂に行くことに。

「ルシル〜。男の子しか居ないからって、女の子――特にわたしの荷物とか漁ったりなんかしちゃダメだよ〜♪」

「馬鹿を言ってないで早く行け」

シャルのからかいをルシルはサラッと流して、「あ、この菓子美味い」部屋の中央にあるテーブルの上に置かれてるお菓子に舌鼓を打った。

「ちぇ〜。そろそろ別路線でアプローチしないと本気で飽きられる〜」

シャルがそう反省した。でも後悔はしてないみたいね。次は何やろうっかなぁ〜、って鼻歌交じりだもん。そんなシャルと一緒にスキップするアリシアを先頭にして、あたし達は大浴場へ到着。脱衣所で思い思いに服を脱いでいく中、あたしは「はやて、ソレ・・・」隣で懸命に服を脱いでるはやての胸にあったソレに気付く。

「あ、コレか。うん。アインスの指環やよ」

首に提げられた剣十字“シュベルトクロイツ”に寄り添うように光る指環が1つ。ルシルが夏祭りで買ってくれた指環ね。

「アインスが逝くその瞬間まで身に付けてた指環や。ルシル君が、可能な限り肌身離さず持っていてくれ、って言うから、こうしてシュベルトクロイツと一緒に首に提げることにしたんよ。それにな。なんかこの指環を身に付けてると、ホンマにアインスが側に居てくれる気がするんよ。温かみを感じるって言うか。・・・この指輪はきっとアインスなんよ」

指環を手の平に乗せて愛おしそうに眺めるはやてに「そっか。じゃ、大事にしないとね」そう返す。はやては「うんっ!」って、同性のあたしでもドキッとする笑顔を浮かべた。あたしもなんとなく不思議な感じがしてるのよね、あの指環。ひょっとすると本当にアインスの心が宿っているのかもしれないわね。

†††Sideアリサ⇒すずか†††

お風呂を済ませた後、アリシアちゃんから、卓球をやろう、って提案があったから夕ご飯まで結構本気
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ