第2話 盗賊
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ところにいらっしゃるんです?」
「敬語なんて使わなくていいですよいつも通りでお願いします」
「わっわかった」
「協力してほしいのもそれが関係あるんです。実は今ロメイスの王様は囚われているんです」
「えっ、じゃあロメイスは混乱に陥っているんじゃないの?」
「表向きは平和なロメイスなのですが中には王につかえていたものが裏切り、王を人質にしているのです。ロメイスにも一人、12本のうちの一つ海神ポセイドンが作ったといわれるトライデントを扱えるサイムという者がいるのですが王様を人質に取られ追い出すどころか命令されているんです」
「そうか、それで君はなんとか王宮を抜け出して剣術や体術ができる人を探していたわけか…って」
「はい、シュウさんにはロメイスに私と一緒に来てほしいのです!」
「えっ!確かに師匠に教えてもらった体術や剣術はあるけど、どこまで通用するか…」
「無理に戦おうとはしなくてもいいんです。王を裏切ったあの男さえ捕えればロメイスは救われます。シュウさんが協力してくだされば私にできることは何でもいたします。シュウさんが探しているとおっしゃってた12本の剣の一つがこれなんです」
そういうと七葉は自分の長剣を前に出す。鞘はシュウの剣と同じくシンプルな黒だった、これが12本の剣の一つだとしたらすごい報酬である。
「それは、君のお父さんが自分の身を守れるようにと渡したものなんじゃないのかい?」
「そっそうですけど。私も王女として、自分のことよりもロメイスに住んでいる民が最優先です!」
「僕はね君のお父さんが君を守るために渡した剣を報酬として受け取ることはできない。君のお父さんの心を踏みにじることと同じだからね…。報酬はいらない、仕事仲間の七葉のためなら僕はなにもいらないさ」
「シュウさん…ありがとうございます」
「それじゃあロメイスに向かうために準備をしないといけないな。出発は明日の朝でいいかな?」
「はい、わかりました」
シュウは、七葉の話の中に一つ気になることがあった。大12都市の一つ一つに神が作りし剣があると言われているはずなのにロメイスに2本の剣があるとはどういうことなのだろうかと思ったが今はロメイスを救うというのが需要なことには変わりはなかった。
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