暁 〜小説投稿サイト〜
普通の剣士
第一話 「一人の少年」
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の朝早く町の門に商売用の荷物が積まれた馬車が待機していた。

「おう、シュウ今日はよろしく頼むぞ」

「こちらこそ…なんだけど落し物を預けるところってある?」

「ん?なんか拾ったのかそれはあとで教えてやるがそこのお姉さんも護衛人として同行してくれるそうだ」

 ガリュウが向いた方向には、昨日の曲がり角で激突した少女が積荷を運ぶのを手伝っていた。

「え?もしかしてあの子もギリュウさんの試験に合格したの?」

「らしいな」

 シュウが唖然としていると少女がこちらにきずき走って近付いてきた。

「あの、すみません昨日ちょっとした落し物をしてしまったんですが知りませんか?」

「ちょっとした落とし物じゃないと思うんだけどこれかな?」

 シュウがそういいながら昨日拾った長剣を差し出すと少女は安堵の溜息をしながら長剣を手に取った。

「拾ってくれてありがとうございます。昨日は自己紹介もせずにすみませんでした。私は七葉といいます旅の間よろしくお願いします」

「僕はシュウこちらこそよろしく」

 自己紹介を終え、商人達と護衛人2人を乗せた馬車は次の街へと向かって出発した。



 

 
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