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リリなのinボクらの太陽サーガ
遺跡編 来訪
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「………ん?」

何となしに辺りを見渡した俺は、空港の屋上に人がいるのに気づく。その人は半袖の白い服に金色の刺繍があるスリット付きロングスカートを着ているセミロングの淡い白色の髪の少女だった。見た目は俺やエレンと同じぐらいの年齢であるその少女は、おそらく現地の人間なのか、突然の来訪者である俺達へとにかく視線を集中していた。

ただ、100メートル以上距離が離れているにも関わらず、俺が彼女の存在に気付いた事で、その白い少女は建物の影へと移動してしまった。

「彼女は……」

「どうしたんですか、サバタさん?」

「……いや、なんでもない」

見ていただけで特に何もしていない白い少女の事を話しても意味がないと思い、ユーノにはそう返した。

「二人とも、いつまでも黄昏ていないでそろそろ行くぞ」

「あ、はい。わかりました、兄様」

『了解だよ、サバタ』

呼びかけるとネロとマキナは気持ちを切り替えて、小走りでこちらへ駆け寄ってきた。そのまま俺達は空港の隣にある管理局ニダヴェリール支部へと足を運び、ユーノが先程説明した内容の手続きをしていく。
しかしどうもわからない事がある。何故か局員達の空気がピリピリしているというか、不穏な気配が漂っているというか……。こんな重い空気なのは、何か重大な任務でも目前に控えているからか? 局員じゃない俺達にはあずかり知らないが。
ちなみに俺の暗黒剣や麻酔銃を、質量兵器なんじゃないかという事で局員達に訝しげに見られたものの、エレンが発行した許可証を見せると皆渋々納得していた。正直な所、魔法仕様の武器やデバイスなら良いという理由が俺には全く理解できん。非殺傷設定の有無がそんなに重要だろうか? どんな武器や力も、使う側次第でいかようにもなるというのに。

「ふぅ、やっと全員の滞在許可証を発行してもらえましたよ」

市役所取引は時間がかかるのがお約束なのか、1時間もしてようやく全ての手続きが終わったユーノが疲れた顔をして帰ってきた。

「ユーノ……管理世界に行く時はいつもこんな感じなのか?」

「いえ、普通はここまで厳しくは無いです。やっぱりレアメタルの生産地なので管理局も盗掘や密輸を厳重に警戒して、身元確認を行っているんでしょうね」

「確かに、理解は出来る」

「そうそう、調査の拠点となる街から遺跡までは道案内が付くようなのでよろしくお願いします。現地の人にとっては神聖な遺跡なので、監視の意味で同行するそうです」

「神聖な遺跡ね……この調査って実は“裏”があったりするんじゃないか? SEEDの時のように」

「流石に遺跡を調査するだけで、あそこまでの事をされたりはしないと思いますが……」

「どうだかな。もしかしたらその遺跡には重要な何かが眠っている可
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