遺跡編 来訪
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ッケー! じゃあそうするね!]
というかレヴィと接していると疲れはするものの、心の闇が薄れて和やかになる気がする。純粋、という奴か?
ひとまず書き置きを残してから俺とネロは八神家から出かけ、月村家の庭に置いてあるラプラスの所へ向かった。地球ではラプラスも月村家に預ける事になり、管理はすずかに任せている。
「なんか手に入れた乗り物はすずかに預けてばかりだな、すまない」
「私もお姉ちゃんもこれぐらい別に気にしてませんよ。サバタさんがムーンライトを預けてくれた時期から私達を狙うハンターや組織の人達が来なくなってるので、むしろある方が安心できます」
「ムーンライトはお守りでも守護神でもないんだが……」
それに月村家を狙う連中が来なくなっているのは、俺が以前にリキッド達と結んだ契約の影響だと思う。何だかんだで彼らにとっても有益な取引をしたから、違えるような事はしないだろう。
「それにムーンライトって実はやきもちで、サバタさんがラプラスを使ってる間は嫉妬しててそれがたまらなく可愛いんですよね〜。ウフフフフ……♪」
「おまえは機械を擬人化して見ているのか……」
何だかヤクを決めたように含み笑いを見せるすずか。彼女、機械好きが行き過ぎて変な禁断症状を発症しているのでは……? これが末期という奴か……?
「まぁ……今回は人を運ぶからラプラスで出かける。今の話を聞いて複雑な気分ではあるが、嫉妬してるらしいムーンライトの管理はしっかり頼むぞ?」
「まっかせてくださいサバタさん! このバイクはカーミラさんから授かった大事な物ですからね、責任を持って預かりますよ!」
そうして出発前にすずかとある意味いつものやり取りをして、俺達はラプラスをミッドチルダに向けて発進させる。ミッドに到着するまでの間、ブリッジで俺はふと最近の地球の動向についてネロと話した。
「そういえばATセキュリティ社のIRVINGや、PMCのコマーシャルを最近よく見るようになったな」
「言われてみればそうかもしれない。それに新聞や株価を読むとわかるんだけど、世界経済も武器や兵器開発、軍需産業に傾きつつある気がするんだ」
「いつ大戦争が起きてもおかしくないな、このままの情勢だと。……こっちの地球も先行きが不安だ」
「同感です、主はやての帰る場所が戦火に巻き込まれなければ良いのだけれど……」
「…………」
俺の不安にネロも同意してはいるが、どうも彼女は次元世界を中心に目を向けている。いや、彼女だけではない。魔法に関わっていく者や、その親族は地球の情勢よりも次元世界の情勢に意識の大部分を傾けている。彼女達が選んだ道とはいえ、自分達が生まれ育った世界にも戦争や紛争は未だに存在しているのに、そっちを片付けずに進出してしまっ
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