暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー
SAO
赤鼻のトナカイ
第2話
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リトが〈ビーター〉と呼ばれていること。(由縁に関してはExtra Edtionにて明かします。)

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キリトはレベル上げを終えると宿屋のある層に戻った。

キリトが転移ゲートを出た矢先…、
≪ピロリン♪≫
ケイタからメールだ。
何でも「サチが中々帰って来ないから、探して欲しい。」っと言う内容だ。
メールを確認したキリトは早速サチを探しに行く。

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数分後、サチは見つかった。
橋の下に隠れてうずくまっている。
キリト『サチ。』
サチは顔を上げる。
サチ『キリト……。』
キリトはサチに近付く。
サチ『何処かに逃げよう……。』
キリト『何から?』
キリトは聞く。
サチ『この街から、“黒猫団”から、モンスターから、そして、[ソードアート・オンライン]から……。』
キリト『??』
これを聞いたキリトは衝撃のあまりに汗が止まらなくなった。
キリト『それって、つまり……じ、自殺??』
サチ『自殺ね…、それもいいと思う。』
キリト『お、おい??』
キリトは慌てふためく。
サチ『冗談だよ。だって、自殺するんだったら、街の中に隠れたりしないよ。』
サチの言葉を聞いたキリトは安堵した。無理もない、普通のゲームならば苦笑いくらいで済むだろう。
だが、SAO(ソードアート・オンライン)なら話が違う。SAOでは、ゲームオーバーになったら本当に死ぬのだ。
最初の犠牲者が、それを物語っている。
サチ『私、死ぬのが怖いの。キリト、教えて……何故こんな事になったの?何故ゲームなのに死ななきゃいけないの?』
キリト『うーん……。』
サチはキリトに聞く。
キリトは悩んだ挙句…、
キリト『解らない。でも、解っているのは、君は死なない事だよ。サチ。』
キリトの答えに、サチの方を向く。
サチ『本当に?』
サチはキリトに確認する。
キリト『ああ、俺が保証する。』
サチ『……。』
それを聞いたサチは身を委ねるかの様に、キリトに縋り付く。キリトはそんなサチを優しく抱き締める。

恐らく、サチのシステムウィンドウにハラスメント警告が表示されていると思うが、サチはそれに手をつける様な仕草がない。

キリト『さあ、戻ろうか。みんなが心配してる。』
サチ『うん。』
キリトとサチは手を繋いで宿屋に戻る。

ーーーーーーーーーー

宿屋では、キリトから知らせを聞いた黒猫団のみんなが待っていた。キリトとサチが帰って来たの見つけたケイタ達は2人の元に走り寄った。サチは迷惑をかけた事をみんなに謝り、ケイタ達はそれを許してくれた。

そして、部屋に戻ったキリトは普段着に着替えてアイテム整理をしていた。その時…、
≪コンコン≫
ノックが聞こえた。

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