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ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
黒鉄の雷
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してたし、人間としての記憶を植え付けられていた。だから、運命を本当なら変えられるはずが無かった……」
ダークの言葉を引き取り、ジェイダがあくまで冷静に言う。
「所が、です。彼の中には二つの人格が確立されていた。それが影響かどうかは今でも分かりませんが、ダークの運命を決める闇の力が発動したんでしょう。貴方の運命は、ダークに会った時から、書き換えられたのです」
「……書き換え、られた」
「そうです。『死』と言う運命が、『生』と言う運命に書き換えられ、それが『英雄』と言う運命に書き換えられた。貴方の進化したその雷神皇もその一つ。平行世界で精神と化したダークがたった一握りの力で進化させた産物。所謂『神の力』に匹敵する能力と化してしまった。雷神皇の名の通り、神の力でありながら人を守るための能力、と言えるでしょう」
ジェイダは言うと、ダークが言う。
「つまり、お前がこうして生きてられんのも、結婚して子を成してるのも、全っ部俺の運命の能力のお陰って奴だな!ってぇ!」
ジェイダが何処からか出したハリセンで叩く。
「ダーク、調子乗るのもいい加減にしてください。貴方の本来の能力は運命操作ではなく、元初たる闇を操る能力、それに付随した能力操作です。迂闊な事をしたら他の人の運命まで変えかねないんですから!」
「でもよ、来人以外に変えたか?」
「無自覚にも程がありますね!主に私とか異世界の人たちとかの運命変えてるでしょうが!!特に、私!」
「………それ、変えてるって言うか?」
「改変の一つでしょう!?」
ジェイダとダークが言い争っている所を見ながら、俺は新羅に近付いて言う。
「やっぱ、ダークに会ってて正解だった気がする」
「?何で?」
「こうして生きてられんのも、ダークのお陰だし、それにーーーー」
新羅の頬にキスをして言う。
「新羅とこうして過ごせるからな」
「ッーーーー!こう言うことは人が居ないときにやって!!」
顔を赤くしながら新羅は俺の肩を叩く。
「ん?見せ付ければ良いんじゃね?」
「「おめぇらうるせぇ!!今何時だと思って………!」」
すると、騒ぎが原因で移り住んでいた白黒勢の主人公二人が降りてきて、そして目の前の惨状を見て声をミュートさせた。
「おい、何であいつら居るんだよ」
「俺に言うな。急に来てビール一気飲みをしたらジェイダ出てきて俺の事やら世界事情やら色々愚痴のように聞かされた」
肩を竦める俺に、リンが言う。
「あ、今日料理当番俺だよな?中華で良い?」
「マイペースーーーー!でも宜しくぅ!」
「あ、私あんまり辛くない麻婆豆腐で。来人君は適当で良いよね?」
「シェフお勧めコースで」
「あいよー」
「んじゃ、日課の修練やるか。来人、来いよ。今日こそ殺ったる」
「お、強気だな雷斗。一応手ぇ抜いてるんだけど勝てね
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