世界の夜明け前
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はどうするんだ?????」
その質問に全員が動揺した。
神「確かに???私達は帰らないと行けないけど」
千「勿論、骸も一緒だよね?」
千尋の質問に俺は首を横に振った。
「悪い、俺はここに残らなくちゃ」
そう答えると、千尋は少し考えてから、頷いた。
八「じゃあ、現実世界への扉を開くわね?後、都合上ここでの事と骸の事は忘れて貰うわ」
そう言って、何もない空間から八千代が扉を開いた。
扉が開いたのに、神無も千尋も帰ろうとしなかった。
神「骸ぉ、バイバイ、ずっと元気でね????」
姉貴がまた泣き出してしまった。
千「骸、さよなら。私の大好きな人????」
千尋も、大粒の涙を流しながら喋る。
正直、俺も泣き出しそうだった。仮にも、俺の姉弟であり、親しかった友人にもう二度と会え無くなるのだ。
羽「俺も帰ります、鬼隆さんはどうします?」
羽佐間が振り返り、鬼隆に訪ねる
鬼「俺は、ここに残ってエイジスに所属しようと思う」
羽「そうですか???寂しくなりますね」
羽佐間は悲しそうにそう言った
鬼「なぁに、元の世界では俺とお前の関係は無いんだぞ?」
羽「ふっ???それもそうですね。じゃあ」
全員に一礼して羽佐間は扉の中に入っていく。
「ほら、今度は姉貴達の番だぞ?」
神「うん。じゃあね骸」
千「さようなら、骸」
そう言うと、俺の唇にキスをした。
千「それじゃあ、本当にさよなら」
頬を赤く染め、千尋は俺に背を向ける。姉貴も同じく俺に背を向けた。
姉貴達が扉に入ろうとした瞬間、俺は叫んだ。
「姉貴!」
姉貴がこっちを振り向いた。
「I Remembar you!」
姉貴はそれの意味に気が付くと、さっきより一層涙を流しながら背を向け、扉に入っていった
「行っちまったな、八千代」
八千代の方を見やる。
八「そうね」
出「おぉ!お主らワシを覚えておるか?」
出雲がジャンプして、俺の視界に入ろうとする。
「どうした?出雲」
出雲を抱き抱える。
出「ワシはどうすれば良いのじゃ?」
「そうだな????今は俺らが保護してやるか。なぁ八千代」
八「うん、お母さんが見つかるまではね」
俺は出雲を八千代に渡し、鬼隆の方に振り替える。
「で、お前はどうするんだ?」
鬼「俺は、これからエイジスに向かうよ」
「そうか、気を付けてな」
鬼「ありがとうな、骸。それとこいつを預かってくれ」
鬼隆の背中から力の抜けた菜々が倒れる。
鬼「こいつすっかりイカれちまってやがる。更正すんのにかなり時間がかかりそうだぞ」
「任せろ」
そう言って、菜々を背中に乗せて俺と八千代。鬼隆は互いに背を向けあって互いの道に進む決意をした
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