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東方喪戦苦
世界の夜明け前
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千「誰?」

羽「凉宮 菜々。俺らの記憶を書き換えて、オーダーに無理矢理入れやがった奴だ」
千尋の質問に羽佐間が即答する。
鬼「無論。自分から入った者もいる」

「彼女、このままじゃ可哀想よ。連れてって上げましょ?」

羽「何!?この女は俺たちを騙して???」

「その時もこんな顔をしていた?」
羽佐間の言葉を遮って質問した。

羽「それは????」

鬼「確かに???あの時はこの女もおかしかった」

「この人も利用されてたってだけ、彼女も被害者なのよ」
そう言って菜々を抱き抱える。

???「お〜い!主ら〜!」
部屋の何処からか、声が聞こえた。

「出雲ちゃ〜ん!!」
出雲が私に飛び付く。

出「何処へ行っておったのじゃ!必死に探しておったのじゃぞ!迷子になるで無い!」
出雲が説教口調で喋る。

「は〜い」

千「神無さん、骸の所に行かないと???」
でれでれな私に千尋ちゃんが教えてくれる。
「そうだ!こんな事してる場合じゃない!」
私は我に帰り、裕海が居ると思われる部屋に向かった。

鬼「恐らくここにいるな、戦闘中かも知れん。飛び火に気を付けろ」
鬼隆が念を押す。

「骸!!大丈夫!?」
そう叫んで、私は扉をこじ開けた。
扉の先に見えた景色は、想像を絶する光景だった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺の手は鋼鉄になり、形が異形の刃に変化した。
それで、裕海の変形葉ごと断ち切った。
変形葉の破片は音を立て地面に落ちた。
斬った裕海の体から鮮血が溢れだし、俺の腕は元に戻っていった。

裕「何故、俺が負ける?」

「俺は託されて、色んな奴の意志継いでん闘ってんだ。負けるかよ」
裕海は地面に沈み、動かなくなった。

「?????終わった」
長く続いた苦しく、哀しい闘いは終わった。
すると別の扉から姉貴達が出てきた。

神「骸!?大丈夫!?」
俺の体を強く揺する。

「痛ぇよ、姉貴」
そう微笑むと、涙を流しながら笑った。

神「グスッ???そっか、ごめんねへへ、骸???よく頑張った」
そう言って、優しく俺を抱きしめて頭を撫でた。

「泣くなよ、姉貴。さぁ、帰ろう」

俺は右足を引きずりながら地上に出た。
外はもうすっかり、朝で朝日が眩しかった。

(終わったよ。ありがとう狂夜兄さん)
心の中で俺はそう呟いた。
心地よい風が吹いた。すると、その風に乗ってアゲハ蝶が数十匹俺達を祝福するかのように飛んで居た

八「骸!」
オーダーの方から八千代が走ってくる。
「八千代????終わったぜ」

八「うん。これで貴方も神に戻れる」
八千代の言葉に俺は、ふと気がついた。

「姉貴や千尋
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