暁 〜小説投稿サイト〜
小学時代を思い出そう!
「時の記念日」

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 6月10日は「時の記念日」だ。そういえば小学時代に工作をしたのを思い出した。

◇◇◇

 「時の記念日」の行事に向けて、図工の時間に空き箱で、時計の模型を作った。その日は体育館で、全校生徒の作った時計を、クラスごとに並べプチ展覧会をするのだった。
 「時の記念日」より、およそ2週前に社会科見学があり、駅前の大きなデパートを見学した。見学ついでに、時計屋さんものぞいた。デパートの時計屋さんには、たくさんの時計がところ狭しと置かれていた。
 大きなノッポの古時計の歌に出てきそうな、大きな大きな柱時計。金ぴかに飾られた時計もあった。
店内のガラスのショウケースには、腕時計が並んでいた。
 みんなで眺めていた時、時計が11時を指した。『あっ、11時だ』と思ったまのもつかの間……

ボーンボーン!リンリンリン!ピピピピ!

 と、店じゅうの時計が鳴りだした。だから友達みんな一斉に……

「びっくりした!」

 と言っていたのを覚えている。それほど、みんな時計に集中して見ていたのだ。その鳴っている時計たちの中に、ひときわ可愛く鳴っていた時計を発見した。鳩時計だった。
その後、家に帰った僕は、時計屋さんで見た、「ポッポー!」と鳴いて飛び出す、鳩時計を作る事にした。
 それからは、どうやって鳩を飛び出すようにするか?を考えるのが楽しかった。鳩時計は、僕だけが作っていた訳ではなく、友達のコウも作っていた。

『ようし!コウがびっくりする鳩時計を作ってやろう!!』

 と、僕はおもったのだった。

つづく


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