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ドリトル先生と二本尻尾の猫
第十幕その二

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 一礼しました、そして動物の皆もお静さんに挨拶をしました。お静さんもぺこりと頭を下げてそれからなのでした。
「実はお嬢様のご両親、祖父母の方々にはお話していまして」
「今日一日はだね」
「はい、お嬢様を頼むと言われています」
「お店を空けてもいいんだね」
「旦那様と奥様がおられるので」
 あの女の子のご両親がです。
「大丈夫です」
「ならね」
「はい、今日はです」
「お静さんがお二人のところにいて」
「そしてです」
 そのうえで、というのです。
「デートを成功させて」
「そしてだね」
「告白までもっていきますよ」
「それじゃあね」
「見守っていて下さいね」
「それでトラブルがあれば」
 その時のこともお話する先生でした。
「その時は」
「お願いしますね」
「うん、任せて」
「その時はね」
 動物の皆がお静さんに答えます。
「僕達がいるから」
「僕達それぞれの力でね」
「色々なトラブルはどけていくよ」
「お二人が気付かないうちにね」
「そうしていくから」
「恋愛にトラブルは付きものなのよ」
 ここでこうも言うお静さんでした。
「何かとね」
「じゃあ僕は皆の司令塔になるのかな」 
 先生は少し考えるお顔になってこう言いました。
「今回は」
「うん、先生はいつも通りね」
「私達のまとめ役をして」
「何かあればね」
「知恵を貸してね」
「考えさせてもらうよ」
 そして指示を出させてもらうというのです。
「僕の出来る限りのことをね」
「うん、じゃあね」
「それじゃあね」
「頼むよ、いつも通り」
「じゃあそろそろお二人が来られるから」
 お静さんはご自身の左手の時計を見て言いました。
「私は姿を消して」
「それではね」
「うん、今からよ」
 こうお話してでした、そのうえで。
 お静さんはお姿を消してでした、それから。
 お二人が来ました、先生達もお二人を確認してです。
 そっと隠れました、それから。
 先生にです、ジップがささやきました。
「じゃあ今からだね」
「うん、今からね」
「テーマパークの中に入って」
「それからね」
 是非にというのです。
「あの二人とお静さんを見守るよ」
「そういうことでね」
「ただ」
「ただ、だね」
「僕達が目立たない様にはね」
 このことに関してはというのです。
「ちゃんとしていこうね」
「結構先生って目立つのよね」
 ダブダブが先生に言います。
「いつも正装だし」
「正装じゃないとね」
「先生としてはなのよね」
「うん、外出の時は」
 それこそお外に出る時はです。
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