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落第騎士の英雄譚〜黒騎士〜
第一話「入学式」

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魂を魔剣に変えて戦う時代の魔法使い〈魔導騎士〉。
を育成する学校、破軍学園。
『入学式』と書かれた看板が置かれている正門の前に和也は立っていた。
「マジでこの学園に入学するのかよ。」
と呟きながら正門を潜る。
歩いていると他の生徒の話し声を耳にする。
「なぁ、知ってるか?今年度入る新しい一年生に『黒騎士』がいるんだってよ。」
「『黒騎士』って確か入学試験でAランクの先生五人を一分せずに倒したと言われる?」

「確か、刀使いの子だよね。」
「なんか先生達はAランクに決定しようとしたらしんだけど、本人の意思でFランクになったらしいわよ。」
などなどそんな話し声が聞こえていた。歩いているといきなり後ろ首を掴まれた。
「ぐぅえ!なにするんですか?」
と言って首だけ向けるとこの学園の理事長に捕まった。
「黒崎和也君少しお話しいいかな?」
と言われ理事長室に連行された。
「黒乃理事長説明を求めますよ?」
「そんな怖い目で見ないでくれ、別に君に悪い話ではないから。」
と対面式ソファに座っている。
新宮寺黒乃この破軍学園の新たな理事長で和也の事をよく知る人物でもある。
彼女は、幾つかの資料を見せてくれた。
「それは、君と同室する子のと君のクラスの資料だ本来は見せてはならないのだが…」
と言って笑っていた。
和也が真剣に読んでいたからだ。

〜数時間後〜
「どうだい君が気になる伐刀者(ブレイザー)はいたかな?」
と言われ和也はそこから五枚の資料を抜き出した。
黒鉄一輝(くろがねいっき)
黒鉄雫(くろがねしずく)
「ステラ?ヴァーミリオン」
「イリナ?ヴァーミリオン」
「有栖院 凪(ありすいん なぎ)」
の資料だった。
「流石、『漆黒の魔術師』見る目がある。」
「理事長今は『黒騎士』ですよ。それはあまり呼ばれたくないです。」
「おっとすまない、失言だったな。実は君と同室の子がこの子でな。」
と言ってさっきの五枚の中の一人を出して来た。
『イリナ?ヴァーミリオン』
ヴァーミリオン家の第三皇女で
第二皇女のステラ?ヴァーミリオンの妹さんらしい。
ランクはBで姉に続き魔力が高いらしい。
二つ名『閃光の皇女』
能力『雷』
固有霊装『インドラ(白雷剣)』
伐刀絶技『紫電一閃』



和也は、理事長を見ながら
「それで、俺はどうしたらいいんですか?」
「ふむ、実はステラ?ヴァーミリオンが『妹の同室にふさわしいか勝負がしたい。』と申し込みがあったので承諾したから、後で第三競技場で行うといい。これが君の入学式さ。」
と笑顔で言われた。


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