第三十話
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意識が無いって事だ。
あたしは駆けた。フェイトの魔力の残滓を辿ってたどりついた林の奥。
なにやら戦闘があったと推察できる地面の抉れ。
あたしが必死に辺りを探すと、其処にフェイトの杖、バルディッシュが落ちていた。
あたしは駆け寄り拾い上げ、バルディッシュに問いかけた。
「何があったんだい!」
バルディッシュが見せてくれた戦闘時の映像には20を少し過ぎたくらいの女性と戦闘しているフェイトの姿が。
カウンター気味に当てられた嘗手で吹き飛ぶフェイトが何かに当たって気絶した。
気絶したフェイトを女性は何か焦ったような感じで抱き上げて連れ去っていった。
その時、手から離れていたバルディッシュは回収されずに残っていたと言う事だ。
あたしはその映像を見て怒りで体が沸騰するのが感じられる。
必ず見つけ出すから!待ってて、フェイト!
side out
都合のいい事に次の日は土曜日で、未だ学生の身である俺は休日である。
さて、その休日をいかに過ごしているかというと…ぶっちゃけ荷物持ちです。
預かる事になったフェイトの日用品から下着、洋服まで一通り揃えようとデパートまで来ている。
父親が残してくれた遺産があるため、多少の余裕はある。
なのでとりあえず御神一家総出で買い物へ。
まあ、そこにいつものようになのはが居るのはご愛嬌。
「あ、この服可愛い。うん、フェイトちゃんに似合うと思うよ。ねーソラちゃん」
「本当だ、可愛い」
「あの、私はもっと落ち着いた色の方が…えと、これみたいに」
まだ一日しか経っていないがどうやら女の子同士打ち解けたようだ。
しかし…仲が良いのは良い事なんだけど…うん、もう原作にあるフルボッコから始まるお友達の展開は望めないかも。
ちょっと見たかったんだけどなぁ。ファンとしては。
「えー?こっちの方が似合うと思うけど。お兄ちゃんはどう思う?」
「ん?フェイトは確かに黒が似合う、だが若い時から黒ばかりだと損した気分になるから明るい色も良いと思うぞ」
バリアジャケットからして黒っぽいし、私服も黒っぽいイメージが確かにあるね。
でも、明るい色も似合うと思うんだ。
「あ…う、それじゃ、それ着てみるね」
そう言ってなのはに進められた服を持って試着室へと入っていくフェイト。
数分してカーテンが開けられた。
「どう…かな…」
顔を真っ赤にしつつ感想を聞いてくるフェイト。
「わぁ、似合ってるよフェイトちゃん」
「うん、確かに似合ってるね。かわいい」
「あ、あう」
ぷしゅーっと音が出るのではないかという位真っ赤になってから、
「こ!これにします!」
そう
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