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101番目の舶ィ語
番外編3。とある妹の内心
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にそんな凄いものになったのでしょうか」

「あはは、生まれつきなのか、それとも後天的なのかは解らないけどね。
今のお姉さんはとっても特別な人。聖女とか、女神になる子が大体似たような才能を持っているかな。
例えば、戦争で活躍するような女の子っているでしょう?
彼女達がどうしてそんな戦場で生き残れたのか、と言えば。そうやって『他者』からの害を受けないという才能があったからっていう人も多いんだよ。有名なところだとフランスのジャンヌちゃんとかね」

重要な情報を何事もないかのようにさらっと語るヤシロさん。
フランスのジャンヌちゃんとは……もしかして、ジャンヌ・ダルクの事でしょうか?
ちゃん付けで呼ぶという事はヤシロさんと知り合いとかだったりするのでしょうか?
いえ、ありえませんね。
ヤシロさんはどう見ても小さな子供ですし。

「でも、そんなお姉さんもそろそろ危ないかもしれないんだよ。
だから、危険を熱くなったり、赤く光って教えてくれるDフォンはいい道具になると思って」

ヤシロさんの表情はニコニコ笑ったままですが、その声と瞳は真剣で素直に受け取った方がいいと思いました。だから私は躊躇いながらもヤシロさんの手からDフォンを受け取りました。

「なるほど。ではいただきます」

Dフォンを受け取った瞬間、不思議な事に違和感が無くなって、これは自分のものだという感覚を感じました。手に馴染むような不思議な感覚で、昔から常に身につけているかのような不思議な感覚です。

「そのDフォンは、お姉さんの身を守るだけではなく……様々な危険や恐怖を倒す為の『武器』になるから。肌身離さず持っていてね?」

「武器ですか?」

「そう。対象のコードを読み取ることで対抗できるようになるの。
もっとも、ロアはみんなおっかないから、コードを読む前に殺されちゃうかもだけど」

「殺される……私はもうすぐ死ぬ、と言わたのですが。このDフォンを使って、その……ロアというものに殺されるという事でしょうか?」

アリサさんから告げらた言葉。
『お前さん、もうすぐ死ぬぜ?』

アリサさんは『予兆』と言ってましたが、私は死ぬ運命にあるという事でしょうか?

「うーん、これから起きることは、それとは別かもしれないけどね」

私がそう尋ねると、ヤシロさんはうーん、と考え込んでしまいました。

「ある意味正しいかもだけど」

ニコニコ笑ったままの表情でそう告げてきます。
この後に何かあるのは確かなようです。

「お姉さんはこの後。もしかしたら死なない道を選び取るかもしれないね?」

意味深に語るヤシロさん。
その口調は何処か、『予言』めいていました。
まるで、解釈が幾つもあって、だから最終的には当たっていたかのように思わ
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