紅の空。世界が眠る前
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かった。光弾が俺の腕に当たると、爆発こそしなかったものの、服が焼き切れ、皮膚が抉れたが、貫通はせずに血が流れるだけだった。
痛みを感じてる余裕もなく、後ろからホーミング弾が背中に被弾した。
背中に熱さを感じ、背中から流血するのが分かった。
裕「どうした?さっきの威勢を見せてくれよ?」
裕海は今の攻撃で自信を取り戻した様子であった。
「じゃあ、遠慮なく行かせて貰うぜ!」
裕海を睨み付け、走った。
背を低くし、裕海の懐に潜り込んだ。
「死にさらせぇ!」
俺は拳に有りったけの力を込めて裕海の鳩尾を殴った。
裕「?????うぐっ」
裕海は目を見開き、嗚咽した。
裕海が膝を着いた。その瞬間に裕海の頭を蹴飛ばした。
蟀谷に足の甲がめり込んだ。
その衝撃で裕海は地面を勢い良く転がり、額を切った。
裕「ぐっ????スペルカード????」
頭を押さえよろめきながら、カードを取り出した。
不読『風に舞う桜吹雪』
そう唱えると、無数の薄いピンク色の光弾が今度は不規則に動いていた。
「動きはそこまで速くはないようだな」
慎重に一つずつ避け、裕海に近づいた。
すると何を思ったのか裕海がこちらに近づいてきた。
「血迷ったか!?自分の撃った弾幕のど真ん中に突っ込んでくるなんて」
だが不思議なことに、不規則に動いてる筈の光弾は全て、裕海を避けるように動き始めた。
そして俺に近づくと、思い切り腕を振るって、俺を殴り飛ばした。
俺は弧を描くように飛び、地面に落ちた。
裕「初めてだよ????僕に二枚もスペカを使わせる奴はね。今思えば、狂夜もあんな事せずにスペカを使って微塵にしとけばよかったと思ってるよ。君みたいな規格外を生き返らせてしまったのだから」
「残念だったな???復活しちまって」
笑みを溢す。
辺りは重々しい雰囲気で一杯で、しんと静かだった。
裕「気が変わった」
裕海はそうボソッと呟いた。
「なんの事だ?」
裕「君を生け捕りにしようと思ったんだが、跡形も無くなる位、滅茶苦茶にしてやるよ」
裕海の目付きがガラリと変わった。裕海は鬼のような形相で此方を睨んできた。
「有言実行してみろよ」
刹那、裕海の姿が消え、気が付くと俺の懐にいた。
裕海は掌で俺の腹に掌底を喰らわせた。裕海の一撃は、衝撃波の様なものを発生させて、俺は吹き飛んだ。
壁にめり込み、胃から上がってきたと思われる血反吐を吐いた。
裕「内臓全部潰した筈なんだが、流石は神と言った所か」
次に裕海は刀を鞘から抜いた。
「やっと本領発揮か?クソ、こっちは最初っから本気でやってたってのに!」
そうこうしている内に、裕海がこちらに走って来た。
裕海は変形葉
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