エドラス
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「エドラス?」
「そう。こことは別の世界、エドラス。そこでは今、魔法が失われ始めている」
「魔法が失われる?」
「なんだよそりゃあ」
「どういうこと?」
「よくわかんないよ〜?」
シャルルの説明でウェンディたちは魔法が失われるっと言うところに疑問を持つ。
「こっちの世界と違って、エドラスでは魔法は有限。使い続けてしまえばいずれ世界からなくなるのよ」
ウェンディたちはそれを聞いて固まってしまう。シャルルは四人に背を向けたまま話を続ける。
「その枯渇してきた魔力を救うためにエドラスの王は別世界・・・つまりはこの世界から魔力を吸収する魔法を開発した。それが超亜空間魔法[アニマ]・・・さっきの空に空いた穴よ」
「あれが・・・アニマ・・・」
ウェンディはミストガンが探してきたアニマの存在を知り表情を曇らせる。
「6年前に始まったこの計画は、この世界の至るところにアニマを展開したけど、思うような成果は上げられなかった。何者かがアニマを閉じて回っていたの」
(誰かが閉じていた・・・まさかジェラールはアニマを閉じるために旅をしていたの・・・?)
シャルルの話を聞いてウェンディはそう考える。
「だけど、今回のアニマは巨大すぎた。誰にも防ぐ術などなく、ギルドは吸収された」
「なんで妖精の尻尾を吸収したんだよ」
「言ったでしょ。エドラスの魔力とするためよ」
「妖精の尻尾には強大な魔導士がいっはいいる。だから狙われたってこと?」
「そうよ」
ウェンディの言ったことにシャルルはうなずく。
「ずいぶん勝手な奴らだなぁオイ!!みんなを返せやこのやろう!!!」
ナツが空に向かって叫ぶがそこにはすでに穴もなく、ただ雷がなっているだけである。
「そ・・・それが・・・オイラとシャルルとセシリーのせい・・・なの?」
「間接的にね」
「間接的〜?」
シャルルの言葉をおうむ返しするセシリー。シャルルは腰に手を当て答える。
「私たちはエドラスの王国からある別の任務を与えられ、この世界に送り込まれたのよ」
シャルルの言葉に呆然とするハッピーとセシリー。しかしそれに対してウェンディとナツが反論する。
「そんなはずない!!あなた、卵から生まれたのよ!!この世界で!!セシリーだってそう!!」
「ハッピーもだ!!俺が見つけたんだ!! 」
「・・・そうね。先に言っておくけど、私はエドラスに言ったことはないわ」
シャルルの言葉をみんな理解できずに固まる。
「ウェンディが言う通り、この世界で生まれ、この世界で育った・・・でも私たちにはエドラスの知識や自分の使命が刷り込まれてる。生まれた時から・・・全部知ってるはずなのよ。なのに・・・」
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