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異世界系暗殺者
自己紹介の時間(2016/06/22 一部修正)
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のタコが担任を務めるこのクラスの生徒と教師として同僚のあんたのみ。このクラスは差し詰め暗殺教室って訳か?」
「そういうことだ」
「クソゲー世界から解放されたかと思えば、今度は無理ゲー世界とか、誰得だよ。けど、職業が中学生 兼 暗殺者ってのは斬新で面白いかもな。クソ神も中学生らしい青春を謳歌することもできる世界とか言っていたし。
残り僅かになるかもしれない期間を楽しみ探しの旅に費やすより、触手タコもどきの暗殺に費やした方が退屈凌ぎになる上、世界も救えるかもしれないし、上手くいけば一石二鳥だ。……おい、あんた。烏間さんって言ったっけ?」
「ああ。そうだが、どうした?」
「俺をこのクラスに編入させることはできるか?この世界じゃ戸籍も無い、異世界からやって来た不審人物だけど」
「………戸籍が無い、となると少し難しいな。流石に君が話した内容をそのまま上に伝えても、信じて貰える訳が無いからな。
無銘の暗殺者ということにしても、どこで見つけたのか?また、どの様にして日本に入国したのか?と問われるだろう」
「なら、いっそのこと殺センセーが海外で拾って来たってことにしたらどうですか?」


どの様にすれば、穏便に政府上層部を納得させ、彼の日本国籍の戸籍を用意できるかを考えていると、不破さんがそう告げてきた。


「日系中国人ってことにして、殺センセーが中国に杏仁豆腐買いに行った時に、スラム街的な所で追剥ぎにあったってことにするの。で、その子は親無しの子で、暗殺の才能もあるから連れ帰って来た、ってことにすれば戸籍や入国の件も解決しそうじゃありませんか?」
「確かに、スラム街の人間には戸籍を持っていない者もいると聞いたことはあるが、どうして日系中国人なんだ?不破さん」
「特に意味はありません。強いて言うなら、殺センセーが行く海外は中国の比率が高いからです」
「まぁ、いい。それならコイツが勝手にしたことな上、暗殺対象(ターゲット)自身が認めた暗殺者として上の人間を納得させ易いだろう。
おい、そんな訳だ。必要ないとは思うが、念の為に今からマッハで中国まで行き、お前と彼のアリバイを作って来い」
「にゅやっ!?しかし、烏間先生。私は給料日前で手持ちがかなり少ないです。名目が杏仁豆腐なら、杏仁豆腐を買ってこなければ怪しまれてしまいます」
「ッ!これをやるからさっさと行け!この変色タコ野郎が!!」


俺が千円札を暗殺対象(ターゲット)に突き出すと、暗殺対象(ターゲット)は嬉々として受け取り、マッハ20で教室の窓から文字通り飛び出して行った。


「さて。それでは戸籍を作るにあたって君の名前を聞いておく必要があるんだが……」
「そういえば、自己紹介をしてなかったな。俺の名は南樹。気軽にイッキって呼んでくれ。中国人っぽくないから、父方
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